中途今の若手社員に人気!『職種別採用』
入社後1~3年経過した若手社員の4割が将来のキャリア像について不満を持っているとされています。
今回は、キャリアパスで重要だとされる、入社後の職種を採用の時点で決めることができる「職種別採用」についてお話します!
《目次》
【1】職種別採用でミスマッチ防止
【2】若手社員はキャリアパスに不満
【3】キャリアパスはキャリアアップの道順
【4】職種別・部署別採用という選択肢
4-1、メリット
4-2、デメリット
【5】まとめ
《職種別採用でミスマッチ防止》
職種別採用とは、初めから職種別に採用する採用方法のことです。
その人の適性を見て配属を決める一括採用と違って、募集をかける段階で配属部署を決めておく必要があります。
最近は、技術系採用、営業系採用など入社前から職種を決める「職種別採用」を行う企業が増えてきました。
というのも「職種別採用」の人気が求職者の中で高まっているからです。
求職者からすると、入社後、希望していない部署に配属されることがなく、応募段階で就きたい仕事を選べます。
企業にとっても、何がしたいのか意識を明確に持ち、専門性の高い人材を採用することができるので、入社後のミスマッチを防ぐことができます。
求職者は、採用後の職種が分かっているので仕事についてイメージしやすい反面、自分の志望をはっきり把握している必要があるといえます。
《若手社員はキャリアパスに不満》
ではなぜ職種別採用が多くの若手社員に望まれているのでしょうか。
ここで、若者の仕事の満足度についての調査結果をご紹介します。
日本経済社が運用する「学生サイトU22」と「就職情報大手ディスコ」が行った共同調査です。
入社企業の仕事内容、人間関係など、9項目の満足度について「とても満足」「やや満足」「やや不満」「とても不満」の4段階で回答を集めました。
全体の満足度は高かった一方で、「キャリアパス」(40.3%)や「教育・研修制度」(38.1%)に対する不満が目立ち、「仕事を成長の機会としたい」と考える若手社員にキャリア形成の道筋を企業が伝えきれていない現状が浮かび上がりました。
また、キャリアパスへの不満は採用方式にも現れており、多くの若手社員が「職種別採用」が望ましいとしています。
「企画開発希望だったが、配属されなかったため仕事内容にギャップを感じた」(16年卒 女性 IT・情報処理)など、配属への不満は多く、様々な職種や業務を経験させるジョブローテーションを繰り返すだけでは専門性が身につかず転職にも不利であるという意見も見受けられました。
以上のことから、若手社員はキャリアパスの出発点である最初の配属先を重要視していることがわかります。
《キャリアパスはキャリアアップの道順》
キャリアパスとは、目標とするポジションやキャリアに向かって必要なステップを踏んでいくこと。
簡単にいうと、キャリアアップの道順です。
企業の中でどのような仕事をどれだけ経験し、スキルや能力を身につけることで目標のポジションに昇進できるのか、そのキャリアパスをサポートするのがキャリアパス制度といわれる、いわゆる研修制度や教育制度です。
企業が、キャリアパスを明示してあげることで、従業員は自分が学ぶべき分野や必要なスキルを把握できます。
自分自身の目標がしっかりとしている従業員には、その実現のサポートをしてあげることも大事です。
いずれにしても、2~3年先の自分の姿を想像することが仕事のモチベーションにもつながるので、従業員それぞれに自身のキャリアパスを明確に描いてもらうことが、特にこれからの社会では非常に重要です。
《職種別・部署別採用という選択肢》
もし現状、一括採用をメインで行っているのであれば、職種別採用を取り入れてみるといいかもしれません。
一括採用の場合、配属される可能性のある部署の中に1つでも興味のない部署があれば、応募を辞めてしまう求職者がいる為です。
では、職種別採用を行うメリットとデメリットをご紹介します!
>>>メリット
▷入社後のミスマッチの防止
▷一括採用時の悩み(希望の配属部署が偏った際の人材配置の調整)が解決
▷意欲の高い社員を採用できる
(その仕事に興味を持ってくれた人が応募してくれるため)
▷その職種や部署の知識をつけた専門性の高い社員を育てることが出来る
(即戦力採用も、職種別採用だからこそです)
職種別・部署別採用の一番のメリットは、「入社後、部署異動後のギャップを大幅に減らすことができること」です。
実際、一括採用で入社した若手社員の中には「希望している部署でなければ転職も視野に入れている」といった意見もあり、人事担当者を悩ませています。
従業員からすると「自分だけ希望していた部署じゃなかった」となればモチベーションは下がってしまいますよね。
一括で採用した社員の中で配属希望先の人気にバラつきが出た際、どう調整するか、という大きな悩みも解消されます!
>>>デメリット
一方で、職種別・部署別採用には以下のデメリットがあります。
▷応募が集まりやすい部署とそうでない部署の差が出来る
▷適性を見て配属することが困難
▷社員の人員配置が固定的になる
職種別採用のデメリットとして、適性の判断が出来ないという点があります。
本人の「希望」と「適性」は一致しているとは限らず、「やってみたい」と思って入社しても、実際してみると「向いてなかった・・・」となる可能性もあります。
また、職種別採用で入社したスタッフが増えると、部署移動が減り社員の人員配置が固定的になってしまうこともデメリットの1つでしょう。
配属は募集部署になりますが、その後、希望があれば異動できる制度があれば、このデメリットは払拭できそうですね!
《まとめ》
働きがいのある企業の条件として、約7割が「自分を認めてくれる上司・先輩がいる」ことと回答していました。
「入社後の配属先が希望していたところと違った」と感じている社員も、その部署の上司や先輩との関係が良ければ、転職の気持ちも薄れていくのではないでしょうか。
職種別・部署別採用には、若手社員のモチベーションを維持し、定着させるために有効な手段であることは確かです。
しかし、人が偏ってしまう可能性というデメリットも踏まえた上で、しっかりと若手社員の意見を聞いてあげ、人材定着を成功させましょう!