総合デキる人はなぜいつも電話のテンションが高いのか?
いつも電話口でテンションの高い人がいる。ハッとして自分のテンションの低さに気づくものの、なぜその相手はいつもテンションが高いのか気になるものである。そこでテンションや声のトーンを上げるねらいやコツを話し方教室KEE’Sの代表 野村絵理奈氏に聞いた。
■なぜビジネスでは声のトーンを上げるべきなのか
「声のトーンを上げましょう」と、かつてビジネスマナー研修などで習った経験があるかもしれない。ビジネスにおいては、家族や同僚と話すときとは異なり、ワントーン上げるべきだとされる。
その理由を野村氏は次のように話す。
「人は、エネルギッシュな人と一緒に仕事がしたいと感じるものです。声のトーンは、テンション(気持ちのトーン)に比例して高くなったり低くなったりします。楽しいとき、興奮しているときなどは心のテンションが高くなりますが、声のトーンも自然と高くなります。緊張したり、気持ちが沈んでいたりするとき、つまりテンションが低いときは、声のトーンも低くなります。このことから高いトーンで話す人は、気持ちのトーンも高くなりやすく、聞き手に『楽しい人』『エネルギッシュな人』というポジティブな印象を与えます」
■なぜ電話では声のトーンを上げるべきなのか
電話は対面と異なり、さらにワントーン上げるべきといわれる。どうしてなのか。
野村氏は、まずコミュニケーションには次の2要素があると言う。
1.バーバルコミュニケーション(言葉を使ったコミュニケーション)
2.ノンバーバルコミュニケーション(言葉以外のコミュニケーション)
「電話では、表情やしぐさ、見た目などの第一印象を含む、2のノンバーバルコミュニケーションがまったく使えません。声や言葉遣いなどの1のバーバルコミュニケーションに頼るしかありません。その分、声だけで気持ちを伝える高度なテクニックが必要になってきます」
そして、電話では次のことを意識して話すといいという。
「いくら緊張していたり、忙しかったりするからといって、低い心のテンションのまま話してしまうと声のトーンも低くなり、表情などでフォローできない電話では特に声が持つイメージがそのまま伝わってしまいます。電話で話す際には、相手に対する気持ち(テンション)をしっかりと上げ、声も高めで明るい声を心がけたほうがいいでしょう」
■声のトーンとテンションを上げる電話テクニック6つ
電話で声のトーンやテンションを上げるにはどのようなテクニックがあるのか。野村氏は次の6つを挙げる。ぜひビジネスにおける電話の機会に実践してみよう。
1.「ソ」のトーンで話す
「電話で話す際は『ソ』のトーンで。これはコールセンター研修などでも教えている、電話で感じが良い印象を与える話し方のルールの一つです。『ドレミファソ』と自分の音階で歌ってみたときの『ソ』の高さ。地声で出る一番高いキーの声です」
2.笑顔で話す
「笑顔で話すと出る『笑声』を使って、見えない表情を声で表現するテクニックもあります」
3.電話に向かってしっかりと正対する
「声は姿勢によって大きく変わります。背筋を伸ばし、電話に向かってしっかりと正対することが大切です」
4.発音はゆっくりハキハキ、聞き取りやすく
「電話では、対面よりこもったような声に聞こえることがあります。その分、発音はゆっくりハキハキ、相手が聞き取りやすいよう配慮を」
5.話している相手の顔を思い浮かべて
「相手の顔を思い浮かべると、こちらも表情豊かになり、グンと話しやすくなります。声のトーンもテンションも上げやすくなるでしょう」
6.声のボリュームを調整する
「声が小さすぎると聞き取りにくく、相手は何度も聞き返さなくてはなりません。かといって大きすぎると耳が痛くなります。ちょうどいい声のボリュームを、友人や同僚などに電話をしている最中に、確かめてみるのもいいかもしれません」