静岡の金融機関、女性の力で個人客開拓

女性雇用静岡の金融機関、女性の力で個人客開拓

静岡県内の金融機関の間で、女性従業員を活用した個人向け営業が広がっている。磐田信用金庫(磐田市)は内勤の女性22人を個人向けの外回り営業に投入。浜松信用金庫(浜松市)では個人向けに特化した女性従業員のみの支店が注目を集めている。企業の資金需要が伸び悩む中、女性の力を生かして個人の資金需要を開拓する狙いだ。

磐田信金はこのほど、個人顧客に投資信託や国債、保険、住宅ローンなど金融商品の販売を手掛ける「エリア・ソリューション・チーム」を増員した。これまで窓口や事務作業を担当していた20代中心の女性職員22人を異動し、従来の5倍の27人体制で本格的に営業活動を始めた。

新たに配属された22人は11の支店に2人ずつ分かれ、電動バイクで毎日地域の個人宅をまわる。集金や法人向けの営業は行わず、新規の口座を獲得したり、得意先で金融商品を販売したりする。

既に一定の効果が上がっており、個人の資産運用の手数料収入は4~6月に前年同期の2倍に増えた。同チームの職員が講師を務める個人資産運用のセミナーも月1回のペースで始めた。今後は半年ごとに配属店舗を変えながら、地域内で個人顧客の需要開拓を進める。

浜松信金は昨年、職員6人が全員女性のきらりタウン支店(浜松市)を開いた。個人向け業務に特化し、女性ならではのきめ細やかなサービスで口座新設や資産運用のニーズを取り込む。顧客からは「相談しやすい」という声が多く、預金獲得は当初目標にしていた「5年間で100億円」を上回るペースで進んでいるという。低金利競争もあって法人向け融資が収益を上げにくい中、個人の資産運用需要を取り込む狙いだ。

住宅ローン販売など個人向け顧客が主体のスルガ銀行は4月1日時点で、部長や支店長など管理職に占める女性の割合が12.9%。女性比率は10年間で約3倍に高まった。

同行では女性が働きやすい環境整備にも力を入れており、育児休暇中の従業員がスムーズに職場復帰できるよう、インターネット経由でエクセルやパワーポイントなどのスキルアップの支援をしている。