関西企業、理系採用で計画届かず 18年春本社調査

新卒関西企業、理系採用で計画届かず 18年春本社調査

日本経済新聞社の2018年度採用状況調査で、理工系の大学・大学院を卒業予定の学生の内定数が計画に届かない関西企業が多かった。採用計画数に対する内定者の割合を示す「充足率」は理工系が94.2%と昨年調査を8.4ポイント下回った。電機や機械メーカーが人工知能(AI)など新技術の導入に向け採用増を目指したが、争奪戦が激しかったようだ。

調査は10月2日時点で153社が回答した。関西企業全体の内定数は17年春の採用実績と比べ2.9%増えた。全体では大和ハウスグループが内定者1438人と15.7%増え首位。主要企業ではダイキン工業が7割増え、村田製作所も17.7%増えた。

理工系の内定数は5.2%増えたが、意欲的だった当初計画には届いていない。文科系の学生の充足率は101.1%と、昨年より6.2ポイント上がったのと対照的。文理あわせた充足率は97.3%と依然として高水準だ。

だが日本電産グループの理工系の内定者は324人と今春実績を4割近く上回るが計画の370人には届かなかった。ダイセルやNTN、エクセディなども計画未達だ。関西企業の理工系の充足率は全国平均(96.8%)も下回っており、首都圏などの企業に「取り負け」した面もあるようだ。

今年の採用活動では関西企業の45%が「学生のエントリー(志望者)数が減った」といい、増えたという企業(26.8%)を上回った。内々定者の辞退は「4割程度」という企業が29.4%あり、「5割以上」という企業も15.4%。売り手市場で学生の内定辞退を防ぐのが大きな課題だったようだ。

ユニチカは、主に技術職で、内定を受けるか悩んでいる学生向けに、工場見学や従業員との懇親会を実施した。京阪ホールディングス(HD)では10月1日の内定式では内定者16人が座席指定の有料車両「プレミアムカー」に乗車。訪日観光客でにぎわう伏見稲荷などを散策した。内定後には毎月、社内報も配布して仕事への意欲を高めている。