夏のリゾート・イベント会場 アルバイト確保進まず

アルバイト・パート夏のリゾート・イベント会場 アルバイト確保進まず

夏の行楽シーズンを控え、リゾート地やイベント会場で短期アルバイトの採用が苦戦している。6月から本格化した採用では求人数が前年を上回り、時給も約5%高い。国内で観光需要が盛り上がるなか、人手不足が続く都市部との採用競争も過熱している。

リゾート地の求人情報サイト「リゾバ.com」の運営や人材派遣を手がけるヒューマニック(東京・新宿)によると同社に寄せられた求人数は前年同期の2倍近く。職種をみると、ホテルや旅館の受付やレストランの補助、テーマパークのスタッフなどが多い。

JTBによると今年の夏休みの国内旅行人数は過去最高となる見通し。観光施設などが求人数を増やしているようだ。

だが「観光地は都市部より採用が厳しい」(ヒューマニック)。長野県でホテルなどを運営する池の平ホテル&リゾーツ(長野県立科町)の担当者は「応募が少なく集まりが悪い」ともらす。

遠隔地を敬遠

リゾート地のアルバイトは泊まり込みで働くケースが多く、一定期間でお金がたまりやすい。かつては若者に人気のアルバイトだったが、都市部の時給が上昇傾向にあると「慣れない人は、あえて遠隔地で働こうとしない」(リゾート地の求人サービスを手がけるグッドマンサービス=東京・千代田)。学生が就職活動などで夏も忙しくなったとの指摘もある。

時給も上昇している。求人情報サイトを運営するディップによると、同社が「リゾート」に分類する仕事の7月時点の時給は899円(全国平均)と前年同月に比べて39円高い。時給が高めの派遣社員の割合が増えていることもある。リゾート地では都市部から面接に来てもらうことも難しいため「施設側が面接をしなくてすむ派遣や、職業紹介の案件も増えている」(ヒューマニック)。

イベントスタッフの採用も厳しい。イベント運営を手がけるシミズオクト(東京・新宿)は警備・案内スタッフなどを例年よりも多く募集。だが「広告を掲載しても、例年より応募者数が少ない」といい、面接会の頻度を増やして応募者が予約しやすいようにした。

ボーナス支給も

一部施設は条件の見直しに動き出した。ホテルグリーンプラザ白馬(長野県小谷村)は今夏、一定期間以上働いた人にボーナスを支給する制度を新たに設けた。15日以上で1万円などに設定し、より長い期間働いてもらう狙いだ。同社は冬休みにアルバイトとして働いた経験がある人にダイレクトメールなどで応募を呼びかけた。再度働きたいという人が多く、6月中にほぼ採用のメドがついたという。