人材不足が日本の会社を覆う。カリスマ社長が「採用」より大事にしていること

総合人材不足が日本の会社を覆う。カリスマ社長が「採用」より大事にしていること

現在、「働き方改革」が政府・産業界ともに本格的に進められている。だが、小山昇が経営する株式会社武蔵野では、すでに何年も前から非正規雇用従業員の待遇改善に取り組み、15年連続増収、過去最高売上・最高益を更新している。最新刊『儲かりたいならパート社員を武器にしなさい』(ベスト新書)を上梓した同氏が「人を定着させること」の重要性を語る。

新しい人を採用するより、今いるパートを辞めさせないことが先決

私は「新しいパートを採用すること」より、「今いるパートを辞めさせないこと」が先決だと考えています。

人が採れない時代に必要なのは、採用ではなく、定着です。「今いるメンバー」が最善だと考え、「今いるメンバー」の戦力化を図るべきです。

どれほど人を集めても、すぐに辞めるようだと、「あの会社はダメだから、やめたほうがいい」と口コミを広めることになります。

多くの社長は、「今よりも優秀なパートがほしい」と考えますが、今いるパートも、「もっと良い会社で働きたい」と思っています。

でも、そうしないで残っているから、「会社にとって、今いるパートが最良のパートナー」です。

だとすれば、今いるパートに感謝しなければなりません。

多くの社長や管理職は、パートに対する感謝の気持ちが希薄です。だから、「あのパートのあそこが悪い、ここが悪い」と文句ばかり言うようになる。

感謝の気持ちがあれば、怒鳴ったり威張ったりしないで、パートの「良い部分」を見つけてほめることができるはずです。

会社がヒマなときに採用したパートは、辞めやすい

「会社がヒマなとき」に採用したパートと、「会社が忙しいとき」に採用したパートでは、どちらの定着率が高いと思いますか?

答えは、「忙しいとき」です。

会社がヒマなときに採用したパートは、定着しにくい。なぜでしょうか。

社長や幹部に時間があるので「細かいことまで教えすぎる」からです。一度にたくさんのことを教えるから、ストレスを感じて辞めてしまうのです。

反対に、忙しいときは、少しずつしか教えられないので、パートは段階的に覚えることができます。

花は、水をあげすぎると根が腐る。あげないと枯れる。パートも同じです。ちょうどいいのは、「手を離して、目を離さない」ことです。

新人パートを指導する場合は、「自分が教えたいと思うことの3分の1程度」からはじめて、できるようになってから、教える量を少しずつ増やしていくのが正解です。