総合大企業にも負けてない!働き方の革命に挑むベンチャー企業12選
ユニークな勤務制度やカルチャーを持っているベンチャー企業12選
※社名ごとアルファベット、50音順
【ワークライフバランスを重視しながら、ビジネス職もエンジニア職も平等に評価される環境】
Fringe81株式会社
- 平均年齢 29.6歳
新しい発見をもとに、地球の未来を創る集団。
全従業員130名のうち3分の1をエンジニアが占めている同社だが、驚くことに「3年以上エンジニア離職率ゼロ」を誇っている。
その秘訣は、ビジネス職とエンジニア職が平等に評価される環境である。一般的に営業職に付与しやすい「成果給」をFringe81では全社員に導入している。また、『発見大賞』という名のMVP制度も注目だ。自分以外の良い働きをしている社員を投票しあい、一番『発見』された人を表彰する、という仕組みだ。
一般的にMVPというと、定量的な成果を上げやすいビジネスサイドのメンバーが表彰される傾向にあるが、この制度の導入により、短期的に成果にはならないが組織に対して重要な貢献をしているメンバーにフォーカスが当たる機会が増えたという。
この他にも、13~15時の2時間のみをコアタイムとするフレックス制を導入するなど、個人のワークライフバランスを重視できる勤務制度も働きやすい環境構築に貢献しているであろう。
【働きやすさ×事業家輩出を目指す上場企業】
株式会社LIFULL
- 平均年齢 33.7歳
あらゆるLIFEを、FULLに。
現在子会社の数は20社弱まで増加しているが、100社100ヵ国を達成するためにも、同社には事業開発を活発化させる制度が設けられている。
1つ目は新規事業提案ができる『Switch』
同制度を利用して、2012年には新卒2年目の社員が優秀賞を獲得し、新卒3年目で『HOME’Sトランクルーム(現LIFULLトランクルーム)』を立ち上げた。
2つ目は、googleの20%ルールのような制度『クリエイターの日』
希望者は特設プロジェクトを提案し、業務時間の10%を使って合宿形式の研究開発を行うことができる。
このプロジェクト内の成果として、過去には『LIFULL HOME’S』のアプリや、いくつかの社内ツールが開発されている。
その他にも、社員の約3割が利用する社内大学が開校していたり、男性の育児休暇取得率18.2%(国内平均2%)、2015年以来育休復帰率が100%であったりと働きやすい環境が整えられている。
そうした取り組みの結果、株式会社リンクアンドモチベーションが主催する『ベストモチベーションカンパニーアワード2017』において第1位を受賞するなど、社外からも『働きやすい会社』として注目を集めている。
【シリコンバレーのような快適な環境を求めた神山のサテライトオフィス】
Sansan株式会社
- 平均年齢 30.0歳
ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新する Creating a resource from everyday business encounters and transforming the way the world works.
「お前にやられた」篇 スペシャルバージョン 松重豊 野間口徹 満島真之介
例えば、個人に紐づいていた営業先の情報を、部署の垣根を超えて共有することで、営業チャンスを広げるというような使い方だ。
Sansanを語る上で避けられないのは、徳島県神山のサテライトオフィスであろう。
サテライトオフィスをつくることを決めたのは代表取締役の寺田氏。シリコンバレーでの勤務時代、おおらかな西海岸でストレスなく働き、成功してきた数々のスタートアップを目にしてきた。
その経験から、働きやすい環境で働くことも、成果を出すための必要条件ではないか、と考えるようになり、通信環境が良い神山にオフィス開設を決めた。
現在では新卒の社員研修のほか、新サービス開発時の合宿に使用する、期間限定で滞在しながら普段と同様の業務を集中環境で行う、というように活用されているようだ。
【個人の事情を考慮しながら、勤務制度を柔軟に創り上げていく】
株式会社UNCOVER TRUTH
- 平均年齢 32.0歳
真実がわかれば、世界はもっとよくなる。
UNCOVER TRUTHはサイト内でのユーザー行動を可視化するヒートマップツール『USERDIVE』を開発・提供するスタートアップだ。また、ツールの提供と合わせて、購入や申込みといった「WEBサイト上のゴール」に到達するユーザーの割合を向上させるCRO(Conversion Rate Optimization、コンバージョン率最適化)コンサルティングを得意とするのも同社の強みである。
そんなUNCOVER TRUTHでは、様々なライフステージの従業員を雇用し、それぞれに合わせた勤務制度を整えている。「プロフェッショナルとして結果が伴えば、働き方は個人の自由」「能力以外の理由で優秀な人材を採用できないのはもったいない」という企業スタンスの現れだ。
これは裏を返すと「自由と責任は同居する」という考え方でもある。自己の業務に責任を持ち結果を出すことと、仲間に配慮した行動をすること、この2点が自他共に認められれば、個々の事情に合わせて柔軟に勤務形態を整備する方針を取っている。
例えば「育児のために退社時間は早くしたいが、時短勤務ではなく正社員と同じ条件で働きたい」という女性を採用する際には、時短勤務後の平日夜に1時間の在宅作業を認め、正社員同様の条件で雇用している。
他にも「思考する日とプログラムを書く日を交互に確保したい」というエンジニアには、1日おきに出社と在宅勤務を切り替えられる出勤体系を認めていたり、東京勤務が困難な場合、フルリモート勤務を認めているケースもある。
しかし、初めからこのような雇用状況を意図して勤務制度が設計されているわけではない。
「やってみて問題が起こったときに改善するほうが早い」という方針により、個人の事情を考慮しつつ、勤務状況や成果への細かいフィードバックを重ねながら制度を固めていくというプロセスがUNCOVER TRUTHのユニークな点である。
【ホラクラシー型組織で全社員に自由と責任を与える】
株式会社アトラエ
- 平均年齢 27.5歳
世界中の人々を魅了する会社を創る
アトラエは、『世界中の人々を魅了する会社を創る』というミッションの元日々、社員一丸となって理想的な組織作りを目指す会社だ。
その結果行きついたのが、社員1人1人が本気で夢や目標に向かって仲間とともに切磋琢磨する“スポーツチームのような”組織形態である。
“スポーツチームのような”組織形態とは、出世や役職という概念をなくしたフラットな組織のこと。現在では同様な組織を『ホラクラシー型組織』として認知され始めている。
しかし同社は創業の2003年以来この組織運営を行っており、日本において最も先進的なホラクラシー型組織だと言えよう。
では、ホラクラシー型組織には、どんなメリットがあるのか?
1つ目のメリットとして、新規事業が社員のアイデアによって生まれやすいことが挙げられる。
主力サービスの求人メディア『Green』以外の2つの事業である、マッチングアプリ『yenta』、従業員の満足度やストレスを図る『wevox』は、社員のアイデアから生まれた新規事業だ。
2つ目のメリットは、フラットな組織であるため、基本的に人を管理する必要がないことであろう。そのためアトラエでは、社員自身が自分の働き方を、最高のパフォーマンスで働けるように設計することができる。
自由な働き方としてリモートで働く社員もいれば、子供を連れてくる社員もいる。また、昼寝も自由で、ペットと一緒に出社することも許されているという。
【新規事業が続々立ち上がるのに、19時退社を推奨】
イタンジ株式会社
- 平均年齢 30.0歳
MISSION 1 人間とテクノロジーの融合 MISSION 2 不動産の在り方を変えてく MISSION 3 不動産取引をなめらかにする
イタンジは、無店舗型のインターネット不動産仲介サービス「nomad」をはじめとしたAIを用いたシステムを提供している不動産×ITのテクノロジー企業である。
最も特筆すべき制度は、「新規事業は稟議や社内申請を必要とせず、誰でも自由に立ち上げて良い」というルールだ。
なぜそのようなルールが生まれたのか。
イタンジでは過去に、社員のアイデアから生まれ、現在コア事業となっている事業『ぶっかくん』が倒産の危機を救ったことがあるからだ。
それ以降社内では、「イノベーションに繋がる事業はロジックではうまくいくかどうか説明できない」という考えが定着したという。
また、イタンジは社員30人前後、資金調達もしているスタートアップでありながら、働き方はベンチャー企業にありがちな、“夜遅くまで働くハードワーク”とは一線を画す。
19時退社を推奨し、エンジニアを始めとしたメンバーが学習したり、社外の人と交流し新しいインサイトを従業員が得たりできる制度設計を意識している。
「投入する労働量を増やすのではなく仕組みそのものを見直し、改善ではなくイノベーションを起こすことに集中するべき」という考え方が社内で共有されているためである。

【19:30に強制退社。ゴールデンウィークには全社員に15万円支給しリフレッシュを促す】
株式会社エス・エム・エス
- 平均年齢 32.8歳
高齢社会に適した情報インフラを構築することで価値を創造し社会に貢献し続ける
株式会社エス・エム・エスは、医療・介護業界において、40以上もの事業を運営し、創業以来12期連続の増収増益を維持する驚異的成長企業である。ここでユニークなことは、同社は『ベンチャー企業はハードワーク必須』という通説をひっくり返すような革新的な取り組みを導入している点だ。
例えば、全社員に19:30完全退社義務(一部グループ会社など除く)が設けられている。基本的には自宅に仕事を持ち帰ることも禁止だ。高い生産性を追求する同社では、「いかに無駄な時間を省き、本質的な業務に取り組むか」という思考を全社員に徹底するために退社時間厳守を掲げていると思われる。
また、退社時間が早いことにより、読書をしたり、社外の有識者と交流したりといったする時間を定期的に持つことも可能となり、業務外でのインプットの時間を確保しやすくなる。
さらに、毎年5月のゴールデンウィークには全社員に15万円を支給し、仕事を離れ、頭も身体もリフレッシュすることを推奨している。退社時間の厳守同様、業務外でのインプットが業務上での改善やひらめきにつながるという経営陣の意志が反映されているのであろう。
【まずは自社から、在宅勤務・リモートワークが当たり前な世の中に変革する】
株式会社キャスター
リモートワークを当たり前にする
株式会社キャスターは、人事総務や経理、WEB運用やデザインなどに関する日々の業務を、キャスターが雇用する優秀なオンラインアシスタントに依頼できる『Caster Biz』を中心としたサービスを提供している会社である。
同社は「リモートワークを当たり前にする」というミッションを掲げているとおり、170名以上の全従業員がリモートで勤務している。また、リモートワークでも継続的に成果をあげ、成長し続けられる組織形態を目指し、ホラクラシー型組織を採用しているのも同社の特徴だ。
マネジャー以外の役職は無く、組織をフラットにする。そして役職ではなく明確な役割を個人が担い、経営数値(収支、経営陣や全員の給与まで)をすべてオープンにすることで、適切な意思決定を促すことに成功している。
もちろん、従業員にとっても責任と裁量が広がり、働きがいを持てる組織であることは言うまでもない。
その結果、結婚・出産・夫の転勤等の事情で地方に住む女性が多数在籍し、活躍している。
【社長も育児休暇を取得。あらゆるライフスタイルの変化に対応できる制度が整う】
サイボウズ株式会社
- 平均年齢 34.2歳
チームワークあふれる社会を創る
サイボウズ株式会社はグループウェアの『サイボウズOffice』、ビジネスアプリ作成クラウドソフトの『kintone』などを提供している。全社として「100人いたら100通りの働き方がある」という新しいワークスタイルの浸透を提唱しており、社会に合った働き方を積極的に模索している企業の1つだ。
東証一部上場企業でありながら代表取締役社長の青野氏自身が率先して育児休暇を取得したことも話題となったため、その名を聞いたことがある人もいるのではないのだろうか。
男女に関わらず育児休暇取得の推奨や、リモートワーク、時短勤務がしやすい環境整備とカルチャー作りを進めた結果、同社の離職率は2005年の28%から2017年には4%弱まで改善されている。
数ある制度の中でもとりわけ注目に値する2つの制度を紹介しよう。1つ目は、3つの働き方からその時の自分にあったワーキングスタイルを選択できる『選択型人事制度』。「ワーク重視型」、「ワークライフバランス型」、「ライフ重視型」の3タイプの勤務方法を自由に毎年変更可能な制度である。
バリバリ働きたい年は「ワーク重視型」を適用し、翌年に自身が妊娠した場合や親の介護が必要になった際には「ライフ重視型」に変更する、といったように、自身の都合やライフプランに合わせて柔軟に勤務条件を変更可能だ。
2つ目はなんといっても『育児休暇制度』であろう。最大6年間取得が可能となっており、平均で2年程度、最長で4年8ヶ月取得した後に復帰した従業員もいるという。
従業員としては、この2つをうまく活用すれば、あらゆるライフスタイルの変化に適応できるのではないだろうか。
【6時間勤務で生産性UP。基本給も賞与も全従業員一律】
株式会社スタートトゥディ
- 平均年齢 29.4歳
世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。
「人を喜ばせ、結果としてそれが事業になり会社が発展するというのが本来あるべき姿ではないか」というのが代表取締役社長である前澤氏の考え方だ。 そのためにはまず社員自身が仕事を楽しんでいなければいけない。
強制された労働では、人を喜ばせるという意識を社員が持つことは難しいからだ。
では、社員が仕事を楽しむために同社がどのような制度を導入しているのか。
1つ目の制度は、1日6時間労働を許可する『ろくじろう』だ。発端は、「人間が集中できるのはせいぜい3~4時間程度ではないのか?」という前澤氏の問題意識。
所定勤務時間は9時〜18時であるものの、15時までにチームメンバー全員がその日のタスクが完了したら早めの退勤が認められる。チームに業務が終わっていないメンバーがいた際には、メンバー全員でその業務をサポートする、という仕掛けだ。もちろん、6時間で切り上げたとしても、給与は従来通り支払われる。
導入年の翌年には、労働生産性(1日当たりの売上/1日当たりの総労働時間)が前年比で25%上昇。勤務時間が短くなることで社員同士の交流も活発化し、家族と過ごす時間が増えたと話す社員も多いという。
2つ目は『ボーナスが全従業員一律』という仕組み。ボーナス(賞与)とは全員の努力で得た成果をシェアするものであるという考え方が根底にある。過去には半年毎での相対評価による、成果連動型の賞与システムを導入していた時期もあるというが、「評価項目に合わせた行動をみんながしているだけで、自然な働き方ではないのではないか?」という疑問が社内に湧いたという。
もちろん現在でも部署やチームごとの目標は存在するが、達成したから良い、という評価をするわけではなく、そのプロセスが周囲に与えた影響力が大切である、というカルチャーだ。
加えると、スタートトゥデイでは基本給も全従業員一律である。役職者には役職手当が支払われるが、賞与同様、ベースには「みんなで一緒に」という考え方が徹底されているようだ。
【仕事も子育ても頑張りたい、優秀でパワフルな社員が活躍できるカルチャー】
株式会社ビザスク
- 平均年齢 30.5歳
世界中の知見をつなぐ
ビザスクは、「世界中の知見をつなぐ」こと、社会における「知識と経験の流通を変え」、新規事業が成功しやすい社会をつくり、社会を元気にすることをミッションとしている。
メイン事業は、専門領域を持つプロフェッショナルに、電話や対面で最低1時間から相談できるスポットコンサルティングのマッチングプラットフォーム『ビザスク』だ。
自身が仕事と育児の両立に苦労したり、家族の転勤でキャリアを中断し主婦となった経験を持つ代表取締役社長の端羽氏は、「ビザスクはビジョンに共感したメンバーが集まるスタートアップ。それぞれのメンバーには感謝するとともに、個人の事情を尊重していきたい」という想いを持っている
そんなビザスクの目指す姿は、『社員全員が目的にはコミットしているけれど自立していて自由なやり方で結果を出す会社』である。
そのため、全社員が個人の事情に合わせて柔軟な働き方ができるよう支援を行っている。
例えば、リモート勤務や子連れ出勤といったことが可能だ。そして驚くことに、勤務時間やコアタイムが決められていない。
毎週月曜日のみ、10時に全員が会社に集まり、今週実施する業務を報告。また、月に1度土曜日に全員でロングミーティングを開催し、その月の振り返りと翌月の目標を話し合うことでその勤務時間の自由さを担保している。
さらに、17年4月には『家事代行無料利用制度』を試験的に導入した。
会社側の全額負担で月2回、各2時間の家事代行サービスを利用することが出来る仕組みだ。
端羽氏はその導入の背景を自身のブログで、「家事は自分でするべき、夫婦で負担するべき、そういった『あるべき論』を捨てるサポートによって、クリエイティブな活動に費やすもよし、家族とゆっくり過ごすもよし、エキストラな時間と心の余裕を提供できれば嬉しい」と綴っている。
【社員の約半数がワーキングマザー。10年連続増収ながら、7つの働き方革命で残業をゼロにする】
株式会社ランクアップ
あなたの人生を輝かせる、感動化粧品をお届けします。
ランクアップは『マナラ』ブランドの女性向け化粧品を販売するベンチャー企業だ。10期連続増収ながら、ルーティンワークのアウトソーシングやシステム化をフル活用し、全社員が17時定時退社を実現している。社員の約9割が女性、かつ50名前後の社員のうち約半数がワーキングマザーだ。
このような社内カルチャーは、代表取締役の岩崎氏が創業時に叶えたかったものだ。岩崎氏が過去勤務していたベンチャー企業では、長時間労働が当たり前。社員は残業による疲弊で定着しなかった。
そんな想いの元に設立されたランクアップでは『7つの働き方革命』が謳われている。
『全社員の定時退社の徹底』や、社内資料は作り込まない・会議は30分・メールでお疲れ様ですと記載しないといった『業務スピードをあげるルール』、毎月の『業務棚卸しによるやる・やらないの選別』といった項目が並び、限られた時間内で最大の成果をあげるための仕組みを定着させている。
「What makes you beautiful?」










