総合これからの採用担当者が持つべき3つの心得〜「働き方改革」以降の会社の未来をつくるために
core words株式会社CEO/Creative Directorの佐藤タカトシと申します。企業さまのダイレクトリクルーティングと採用ブランディングの支援業務を、展開しております。
私自身は、大手人材系企業で11年にわたって、100社以上の企業の採用コミュニケーション支援を行いました。その後、株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)にて3年間、自社の採用活動を推進する中で、様々な新しい取り組みを行ってきました。今回は、「これからの採用担当者が持つべき3つの心得」と題しまして、より重要になってくる採用担当者の役割やミッションについて、ご紹介できればと思います。
前回の記事もそうでしたが、これまでは、ブランディングやダイレクトリクルーティングのHowの話をさせていただきました。今回は、それらの施策の土台になる、必要なマインドやスタンスについてお伝えいたします。
「これからの採用担当者」というタイトルにさせていただきましたが、従来の採用担当者とは異なる「心得」が必要になると考えています。当連載で触れたこともありますが、背景には「企業の時代」から「個人の時代」への変化があります。たとえば、優秀な個人は企業に属さずとも、高い報酬で自分に合った仕事を受けられる環境が整いつつあります。また、「働き方改革」の旗印のもと、従業員にいかに気持ち良く働いてもらうかを、企業が意識する必要が出てきました。これも同じく「企業<個人」の流れを加速していくでしょう。
このような時代の中で、採用担当者に必要になる「心得」は何でしょうか。大きく3つのことを意識する必要があると感じています。
(1) 社内と社外の双方をつなげる
(2) 採用する、ではなく、少し先の会社の未来をつくる
(3) 伝道師として、自社の魅力をあらゆるシーンで伝える
(1) 社内と社外の双方をつなげる
まず、「(1) 社内と社外の双方をつなげる」についてご説明します。「社内の従業員」と「社外の採用マーケット」この2つをシームレスに考えることができる企業が、今後は勝っていくでしょう。働きやすい環境をつくり従業員の生産性や満足度を高めることと、優秀な人材を採用すること。この双方を意識して、「働き方改革」と「採用ブランディング」を一気通貫で推進することが、「個人の時代」の採用で勝つためには求められます。
採用担当者の目線では、社内により働きやすい環境をつくるために、社外の採用市場での知見をフィードバックすることを意味します。つまり、人事制度担当者と連携して、「従業員がいきいきと働けるようになるために必要なモノは何か」ということを、採用マーケットでのプレゼンス強化も意識して形にすることが求められるでしょう。
(2) 採用する、ではなく、少し先の会社の未来をつくる
次に、「(2) 採用する、ではなく、少し先の会社の未来をつくる」です。あくまで採用活動の目的は、採用枠を充足させることではなく、入社者の活躍とそれによる事業の成長にあります。会社の未来像や、事業の方向性を理解した上で、その実現に必要な組織を自分なりにイメージしておくことが、より大切になるでしょう。
AIなどの技術進化に伴い採用ニーズが大きく変化し、世の中が求める働き方も急激に変化する中で、社外の労働市場を見ながら、社内に最適な組織をつくる。その契機になるのが、双方に精通している採用担当だと思っています。逆に言えば、「自分自身が会社の未来をつくる」という当事者意識が、より求められる時代になったとも言えます。ぜひ、思い切り、「未来志向」の仕事をしてください。皆さまの働きによって、自社と社会の未来は確実に変わってきます。
(3) 伝道師として、自社の魅力をあらゆるシーンで伝える
最後に、「(3) 伝道師として、自社の魅力をあらゆるシーンで伝える」になります。優秀な候補者は、転職する必要性に乏しいケースがほとんどです。現職でも評価されていることが多く、仮に企業に属さなくても、やりがいのある仕事が舞い込んでくる時代になりました。
その中で、自社に転職してもらうためには、強い動機形成が必要です。採用担当者が候補者の本音にまっすぐに向き合い、自社の魅力を自分の言葉で語れることがより求められるでしょう。一対一のシーンだけではなく、説明会や勉強会で登壇したり、メディアに登場することで、自社の魅力を広く伝える必要に迫られるかもしれません。これらの活動を、DeNA在籍時は、「伝道師」と呼んでいました。やはり、その中心には「こういう人を採用して、自社をこう変えていきたい」という未来への意志があるべきです。その意志こそが、全ての原動力になると言っても過言ではありません。
今回は以上です。時代のうねりに伴って、採用担当者に求められるものも変わってくるでしょう。少しずつ新しいことにチャレンジしてみることで、ご自身の進化にもつながっていくと思います。ぜひ、頑張ってください。