新卒 ユニーク採用広がる 三井物産は2泊3日で

新卒新卒 ユニーク採用広がる 三井物産は2泊3日で

多様な人材の確保を目指し、従来とは異なる手法で新卒採用に取り組む企業の動きが広がっている。三井物産は今夏に合宿方式の選考を開催する。1回当たり2泊3日で約50人の学生の参加を想定する。富士ゼロックスはこれまで採用が少なかったICT(情報通信技術)人材獲得のため、全国でICT分野の研究開発に携わる社員が出身大学へ出向き、PRする。

学生の「売り手市場」が続く中、企業から一歩踏み出し、説明会や面接、エントリーシートなどによる従来の採用活動だけでは取りこぼしていた人材を確保する。

三井物産は2018年卒の学生を対象に、8月に合宿方式による選考を実施する。横浜市の研修施設で寝食を共にし、じっくり人材を見極める狙い。筆記試験と1~2回の面接をパスした学生が対象で、1回当たり2泊3日で50~60人の学生の参加を想定しており、2~3回開く予定。

「短時間で自分の良さを伝えるのが苦手な学生」(人事総務部)の取りこぼしを防ぐ。総合職は約140人前後を採用する見込みだが、そのうち計10~20人を合宿方式で採用する予定。採用担当や現場の社員が参加し、グループディスカッションなどを通じ、個性や能力を吟味する。「数十分の面接ではわからない部分がある」(同)ため、選考方法の幅を広げる。

富士ゼロックスはICT分野の研究開発に携わる社員が出身大学に出向いて事業内容などを説明する取り組みを始めた。同社は機械メーカーとしての印象が強く、学生からの応募を待つだけでは、理系学生の中でも特に機械工学が専門の学生に偏りやすかったという。

後輩にICT人材の活躍について伝えることで、接点の少なかった情報工学などを専門とする学生の獲得を目指す。既に全国の約40大学に社員約130人を派遣した。

星野リゾートは18年卒の学生を対象に、動画面接を導入。学生はあらかじめ設定された質問に対し、自分の面接の様子を録画して提出する。筆記テストもインターネット上で受験可能にした。

地方の学生は大都市で開かれる説明会や選考に参加するための旅費などの負担がのし掛かる。動画面接は場所を選ばず選考に参加できる利点があり、幅広い人材獲得に役立つと判断した。