在宅勤務 達人に学ぶ 同僚と予定共有で効率良く 集中する時間を確保 アクセンチュア人事部マネジャー 岩下千草さん

総合在宅勤務 達人に学ぶ 同僚と予定共有で効率良く 集中する時間を確保 アクセンチュア人事部マネジャー 岩下千草さん

アクセンチュアの岩下千草さん(42)は在宅勤務歴9年の“ベテラン”だ。2008年に在宅勤務制度が一部導入され、通勤時間が片道2時間の岩下さんは当初から週1回ペースで利用する。

 

 

在宅勤務の日は午前5時起きで家事を済ませ、8時半に仕事を始める。1時間の昼休みを取り、午後6時に進捗状況を報告して業務を終える。

在宅勤務を効率よく進めるコツは同僚との予定共有だ。岩下さんは毎週、在宅勤務する日の段取りを詳しくチームに知らせる。始業・終業時刻のほか、取り組む仕事の優先順位まで事細かに記載する。かつて大まかに予定を組んだことで失敗した経験があるからだ。

「余裕があると思われて新規の仕事が次々と入ってきてしまい、当初計画が狂ってしまった」。資料作成などに集中したい時間帯もあらかじめ組み込んでおけば「不急の連絡を控えてもらえる」。

自宅からウェブ会議に参加することもある。気をつけているのが周囲の雑音だ。「飼い犬の鳴き声が入らないようパソコンをミュート設定にし、会議システムのチャット機能を使って発言する」

在宅勤務の場合、メールやチャットを駆使しても、実際に同じ職場で顔を合わせて働くのに比べコミュニケーションが薄れがちだ。そこで、月に数回の定例会議ではチームの全メンバーが集まり近況を報告。「子育て中の社員に仕事の負荷がかかっていないかなどを把握している」という。

 

働き方改革の機運が高まる中、多くの企業が力を入れているのが「在宅勤務」だ。仕事と育児・介護を両立する有効な手段として、利用上限の撤廃や対象者の拡大など制度を拡充する動きが広がっている。ただその一方で、生産性を疑問視する声もある。果たして「自宅で効率よく」働くことはできるのか、在宅勤務の経験談にヒントを探った。