佐川急便、主婦1万人採用へ 自宅周辺で配送

女性雇用佐川急便、主婦1万人採用へ 自宅周辺で配送

佐川急便は宅配サービスの配送要員として今後2年で1万人の主婦パートを採用する。30個程度の少量の荷物を自宅周辺で届けてもらう。インターネット通販の拡大で伸びる取扱個数に対し、正社員の「セールスドライバー」を中心にしている輸送力を補完する。物流業界でも人手不足が深刻になるなか、配送網をより細かく分業し、働き方を工夫することで主婦層を戦力に取り込む。

佐川が採用する主婦パートは自宅の周辺を配送エリアとし、営業所に通勤する手間をなくす
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佐川が採用する主婦パートは自宅の周辺を配送エリアとし、営業所に通勤する手間をなくす

主婦パートは自宅の周辺で配送エリアを特定し、営業所に通勤する手間をなくす。セールスドライバーが自宅などに届ける荷物を家事や子育ての空いた時間に1日あたり30個程度配る。

2014年度にまず5千人を採用し、2年で1万人にする。佐川急便はセールスドライバー中心に約3万8千人の配送要員を抱えており、新たに加わる主婦パートは全体の2割超の規模になる。中元・歳暮シーズンなどに繁忙期での応援要員としても期待する。

配送エリアは住宅密集地で自宅から半径1~3キロ。特定する際には高層マンション群や集合団地などを考慮し、自宅の近所は外すといった対応もする。給与は原則、配送個数に応じて支給し、平日の5日間すべて働いた場合は月間5万~8万円になるという。

採用後に研修を実施し、制服や台車などの資材設備を提供。徒歩か、自転車を使って配送し、かさばらず軽量な荷物を対象にすることで負担を減らす。勤務日を自由に選べるようにし、同一のエリアであっても複数のパートを配して曜日を分担する。

佐川急便の宅配便の取扱個数はこの10年で3割増えて、14年度は12億3千万個になる見込み。今後もネット通販での利用の増加が見込まれている。物流業界ではドライバー不足が顕著で人材難に陥っており、輸送能力の増強に向けた要員確保が課題になっている。