紹介UZUZ 既卒・第二新卒に特化した人材紹介 面談重視で就活成功率アップ
人材採用に対する企業の姿勢が変わりつつある。既卒者や、一度就職してからすぐに会社を辞め、転職を目指す第二新卒者への見方が変わり、採用を前向きに考える企業が増えてきた。人材紹介ベンチャーのUZUZ(ウズウズ)は、こうした時代の変化を機敏に察し、積極対応することで売り上げを伸ばしている。
ウズウズは、就活生向けウェブサイトを活用した企業への人材紹介を行っている。具体的には、第二新卒者向けの「第二新卒ナビ」と、既卒向けの「UTWO(ユーツー)」という2つのサイトを運営。サイトを通じて就職を希望してきた若者を顧客企業に紹介し、1人入社するごとに年収の約3割に相当する紹介料を受け取っている。2015年1月期は合計で約230人を紹介、今期は2倍以上となる500人を目指している。
最近は、人材紹介大手も第二新卒者や既卒者の紹介に本腰を入れ始めている。しかし同社は就職希望者本位の姿勢を標榜(ひょうぼう)、カウンセリングにより多くの時間を割いている点で一線を画している。今村邦之社長は「第二新卒者や既卒者は価値を低く見積もられがち。だからこそ一人一人に密着し、就活を成功に導く必要がある」と強調する。
一般的な人材紹介ではカウンセリングに費やす時間が3、4時間程度なのに対し、同社は初回だけで2時間をかける。単に希望を正確に聞き出すだけでなく、紹介する企業について懇切丁寧に説明、入社試験を受ける企業ごとに面接の練習を行う。このためカウンセリングの合計時間は1人平均20時間に及ぶ。
一方、会社を紹介する際には職場の雰囲気など、担当者が肌で感じた、求人票からは分からない事実も伝える。多くの企業を紹介しようとせず、条件と完全に合致していると判断した場合に絞って紹介しているのも同社ならではといえる。
「第二新卒者や既卒者は、理想を追い求めすぎるなど、何らかの問題を抱えている。だから就職先と希望のミスマッチが起こる」と今村社長。そこで同社は彼らの本音を引き出すよう心がけているほか、働くことの意義や仕事をする上での心構えも伝授。「本人の問題を厳しく指摘することも辞さない」(今村社長)という。その姿勢はむしろ人生相談に近い。
こうしたやり方は就活の成功率を高める半面、同社にとっては効率が悪いようにみえる。だが改めるつもりはないという。それが彼らのためになると考えているからだ。
2つのサイトのうち、第二新卒ナビはもともと別の会社が運営していた。今村社長は再就職しようとそのサイトに登録し、面談を受けるうちに社長と意気投合して入社。その後、営業権を譲り受ける形でウズウズを設立した。
「複数企業から内定をもらっていたが、悩みを熱心に聞いてくれたので入社した。自分たちもそうした姿勢を貫き、働きたくても働けない若者を一人でも減らしたい」。今村社長は自身の経験を踏まえつつそう話す。