企業の「即戦力」ニーズに対応 管理職の転職支援事業広がる

紹介企業の「即戦力」ニーズに対応 管理職の転職支援事業広がる

◆崩れる常識

転職支援のプロのヘッドハンターから助言を受けられるサイトもある。リクルートキャリア(東京)の「CAREER CARVER(キャリアカーバー)」だ。

登録すると、幅広い業界や職種に精通し、経営幹部級の転職支援実績が豊富なヘッドハンターの中から自分に合った人を見つけられる。直接相談ができる上、求人情報も紹介してもらえる。登録しているヘッドハンターは約270人。利用者からは転職支援だけでなく、自分の能力や将来について客観的なアドバイスを受けられると好評だ。

利用した男性会社員(32)は「まずは社内で人脈を広げ、自身の希望を会社に伝えていくべきだといった長期的な視点からの助言をもらえた」と喜ぶ。執行役員の佐藤学さんは「自分の市場価値を知り、キャリアを切り開くための仕組みを提供することで、大胆な挑戦を応援したい」と話す。

転職業界では従来、35歳をすぎると転職先の選択肢が狭まる「35歳限界説」が常識だった。だが、人材サービス会社エン・ジャパン(東京)の調査では、転職コンサルタント約330人のうち約7割が「35歳以上で管理職または管理職相当の能力を期待されるミドル層への求人は、今後増加する」と予想している。

景気回復が進む中、成長途上の企業でかじ取りを任せられる人材が不足していることなどが背景にあるといい、エン・ジャパンは「より主体的に成果を生み出せる即戦力となる人材が求められている」と指摘している。