キャリアバンク、ニセコに人材紹介拠点 外国人客増に対応

紹介キャリアバンク、ニセコに人材紹介拠点 外国人客増に対応

キャリアバンクは10月、ニセコ地区に人材紹介の拠点を開設する。道外や海外の人材を地区内のホテルなどに紹介する。ニセコは外国人観光客の増加が著しく、外資系ホテルの進出計画も相次ぐ。「今後はサービス水準を高めるためにより優秀な人材を求める動きが強まる」(佐藤良雄社長)と判断、同地区に特化した事務所を開くことにした。

ニセコ地区の事務所はJR倶知安駅から徒歩数分の距離に設ける。今冬は中国語を母国語とする人材の確保に力を入れる。2015年度に倶知安町を訪れた中国からの観光客(延べ宿泊者数)は14年度比40%増の1万3757人泊と、中国、台湾の宿泊客の増加が目立つためだ。

キャリアバンクが提携する中国の大学で観光または日本語を専攻する学生に、インターンシップとして働ける職場を紹介する。冬休み期間中に来日した中国人学生は、旅行客に接しながら日本語やサービスを学び、単位も取得できるしくみだ。今冬は70人を地元のホテルに紹介する。

中国人新卒者の紹介も始める。インターンとして国内で就業経験がある人材や日本国内に留学している学生を中心に、ホテル側に正社員としての採用を呼びかける。

新拠点では首都圏など道外で働いている日本人の転職支援・紹介にも取り組む。管理職以上の人材を確保し、ホテルや地元企業に紹介する。ニセコ地区の観光産業の規模が大きくなるにつれて求める人材の裾野も広がるとみており、ホテル出身者のほか、経理や広報など、幅広い分野から人を集める。

ニセコ地区などを管轄する北海道労働局倶知安分室によると、16年1月の有効求人倍率は2.34倍と、同じ月の道内平均(0.99倍)を大きく上回る。観光の閑散期とされる4月でも1.7倍程度と水準は高い。

20年度までに国際ブランドの宿泊施設である「パーク・ハイアット」、「ザ・リッツ・カールトン」が相次いでニセコ地区に開業する。

キャリアバンクでは「今後は賃金が上昇して首都圏などから優秀な人材を呼び込みやすくなる」と予想しており、拠点を開くことで先手を打つことにした。