「35歳で転職10回」でも企業が欲しがる人の職種と特徴

中途「35歳で転職10回」でも企業が欲しがる人の職種と特徴

転職回数の多さだけでマイナス評価は下されない

「転職は何回まで大丈夫ですか?」

これは転職希望者の方からよく聞かれる質問です。一般的な答えとしては、「35歳くらいなら3社経験、つまり次が4社目だったらギリギリ気にしなくてよいです。ただし、企業や業界によって転職回数に対する見方はかなり異なる場合があります」となるでしょう。

こうした質問が出てくる背景として、かつては「転職回数の多さ=悪」という認識が企業にありました。

「仕事が続かないデキナイ人」

転職回数が多いという一事だけで、そんな評価を下されていたのです。現在でも「転職は2回まで」と決めているような企業もあります。

しかし、市場が分かっている人事であれば「業界や職種によりますね」といった反応をするようになってきています。私たちも企業の人事担当者が「この人、転職回数が多いですね……」と懸念を示せば、「いやいや、ウェブ業界ですから。優秀なエンジニアがどんどん転職していく世界なんですよ」と啓蒙してきました。

その甲斐もあって、転職回数の多さに無反応ではないにしても、転職回数だけを理由にマイナス評価をするような人事担当者は少なくなってきました。

35歳で10社経験している人も!
業界や職種で異なる転職事情

ウェブ業界やゲーム業界で仕事をしている人の職務経歴書を見ると、びっくりさせられることがあります。35歳にしてもう10社も経験しているような経歴の人がいるからです。毎年のように勤めている会社が変わり、ときには前にいた会社へ出戻りしている場合もあります。

そうなるのは、「新しい魅力的なプロジェクトに参画するから」「このゲームを作りたかったから」といった理由で、彼らがどんどん会社を移っていくからです。仕事が続かないのではなく、仕事に対するアグレッシブさがあるために転職回数が多くなっているわけです。

また、特にゲーム業界はヒット作が1本出ると急成長する反面、人気が続かないと業績が急速に悪化するという浮沈が激しい世界のため、1つの会社に所属する時間が短くなる場合が出やすいといった事情もあるようです。

ただ企業が敬遠する要因であった、1つのところで仕事が続かないために転職回数が多くなっている人がまったくいなくなったわけではありません。いつの時代もこのタイプは存在しています。

面白いことがあれば、同じ社内のプロジェクトを移っていくかのようにどんどん会社を変わっていく、アグレッシブな腕一本で勝負しているようなタイプなのか。それとも単なる堪え性のないタイプなのか。企業がそのタイプを見極めるにはしっかり面接を行うしかないので、転職回数の多い人はその点を面接で問われることになります。

転職回数より気にすべきは
自身の腹のくくり方

結局のところ過去の転職回数は事実であり、変えようがないのですから、転職希望者がそんなことを気にしても仕方がありません。面白い仕事にアグレッシブな人はそのままでよいし、単に仕事が続かない人は自身のあり方を見直すべし、というだけの話です。辞めた過去をくよくよしても意味がない。

「会社を辞めたいと思っているのですが、まだ転職してから3年経っていないので経歴書の見た目が悪くなりますよね。もう少し我慢すべきでしょうか、それとも辞めたほうがいいでしょうか」

これもよくありがちな質問です。私の答えは次の通り。

「どちらでもいいんじゃないですか」

まだ我慢できるのならそうすればよいし、我慢できないのならすぐ次の会社を見つけて辞めればいい。最悪なのは、どっちつかずの気持ちで仕事に身が入らず、不平不満ばかりで転職活動もしないという状態です。

我慢するのであれば不満の気持ちは封印し、積極的に仕事を面白くするように頑張る。我慢できないのなら、さっさと次の道を探して未来を切り開く。そうしないともやもやとした気持ちのまま、無駄な時間だけが過ぎていってしまいます。

要するに、腹をくくっていないという状態が一番よくありません。我慢するなら腹をくくって仕事をし、我慢できないなら腹をくくって転職することです。