新卒【説明会の実態】就活生が知りたい情報の大半が、説明会で話されることはない?
よく就活生と話をしていると「説明会に参加したけど意味がなかった」「ホームページに載っているような情報ばかりで時間の無駄でした」といった不満を耳にすることがあります。
2016卒生の説明会はまだ始まっていませんが、ぜひ事前に知っておいていただきたいことですので、お伝えしたいと思います。
結論、企業分析はホームページや説明会だけで大丈夫だと思っていると危険です。これから3月までの余裕がある冬休みのうちに(つまり説明会が始まる前に)、OB・OG訪問を積極的に行うなど、早めに動き出すことが大切です。


◆説明会の内容がホームページの掲載内容と同じ理由
冒頭の不満に戻りたいと思います。
いまこれを読んでいる就活生の多くも、程度の差はあれど、同じような不満を抱くことになるかと思います。と言うのも、説明会で就活生が知りたい情報が話されることは、ほぼないからです。
その理由として「説明会は、知識が “0” の就活生を想定して行われるから」ということがあります。
簡単に言えば、全員が前提知識を持っていない状態を想定して、説明会は実施されます。要は「企業に対する理解度が “0” の生徒も分かるような内容」になっているのです。
就活生が事前にどれだけ企業のことを調べてきているのかを、企業側で掴むことはできません(説明会の前に書類選考などを行えば別ですが)。よって、前提知識を必要とするような話は、基本できません。それをしてしまうと、就活生が逃げてしまうからです。そのため、内容の大半はホームページに載っているようなことばかりになります。
◆企業の「知って欲しい」情報と、就活生の「話して欲しい」情報の間にあるギャップ
ここで一つ興味深い調査を紹介します。マイナビが行った「2015年卒マイナビ企業新卒内定状況調査」によれば、企業が「説明会で力を入れて説明した点」は次のようになっています(画像一覧にもグラフ資料がありますので、合わせてご覧ください)
1. 具体的な仕事内容 : 54.0%
2. 社風・社内の雰囲気 : 44.2%
3. 若手社員の話 : 35.0%
4. 企業理念 : 31.4%
5. 求める能力・人物像 : 30.1%
逆に就活生が知りたいと思ったのは、次の項目です。
1. 社風・社内の雰囲気 : 52.2%
2. 具体的な仕事内容 : 50.2%
3. 入社後の待遇 : 30.5%
4. 求める能力・人物像 : 28.8%
5. 若手社員の話 : 27.8%
一見すると重なっているように見えます。ですが、それは大して重要ではありません。この調査を見る上で忘れてはならないのは、次の視点です。
「ミスマッチを起こさないために必要な情報が就活生に伝わっているのか」
この点からこの調査を改めて眺めてみると、かなり危うい実態が明らかになってきます。ここで「「企業」が説明会で力を入れて説明した点と「学生」が聞きたかった内容の差分」を見てみましょう。差分が大きいのは次の項目です。
*企業理念
*自社の商品・製品について
*入社後のキャリアモデル
ご覧の通り、入社後のミスマッチを解消する上で最も大切な「企業理念」や「キャリアモデル」が並んでいます。
企業の31.4%は「企業理念」について知って欲しいと考えている一方、それを知りたい就活生はわずか13.0%です。
企業の27.5%は「自社の製品・商品」について知って欲しいと考えている一方、それを知りたい就活生はわずか9.0%です。入社後に自分が扱うことになる商品について、就活生が全く興味を持っていない実態が、ここから分かります。
また、就活生の24.5%が知りたいと思っている「キャリアモデル」について、しっかり伝えている企業はたったの6.4%です。少しでも長く働いて欲しいと考えているにも関わらず、企業で築ける長期的なキャリアプランについて具体的に示していないというのは、どう考えても矛盾していますね。
このように、企業が「知って欲しい」情報と就活生が「知りたい」情報の間には大きなギャップがあります。そして、そのギャップは「入社後の双方のミスマッチを解消する上で非常に大切な情報」で生まれてしまっています。
◆説明会に頼らないで、企業の情報を収集することを意識しよう
よって、説明会やホームページだけに頼る就職活動は危険です。なぜなら、そこで手に入る情報は表面的なものでしかないからです。
企業について深く知るには、この冬休みにOB・OGの話を聴くなどして積極的に動いていく必要があります。自分の大学のキャリアセンター、就職課などに顔を出して職員に当たってみると良いでしょう。3月は企業も年度末で忙しいところが多いため、1~2月の年始明けが狙い目です。