日本とアジアの学生にみる「働き方や仕事に対する価値観」の違い

新卒日本とアジアの学生にみる「働き方や仕事に対する価値観」の違い

アデコグループは、日本法人で総合人事・人財サービスを展開するアデコ株式会社と、アジア(日本・中国・香港・台湾・韓国・シンガポール・マレーシア・タイ・ベトナム)の計9つの国と地域において、15~18歳を対象に、「教育と就職活動」「働き方や仕事に対する価値観」に関する意識調査を実施した。

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日本とアジアの学生にみる「働き方や仕事に対する価値観」の違い

将来、海外で働きたいかという問いに対し、日本の15~18歳の若い世代は「とてもそう思う」「そう思う」を合わせても、わずか12%にとどまり、他の調査対象国よりも保守的な傾向があることが分かった。

■仕事に対する姿勢、価値観

◎海外勤務への志向、日本ではわずか12%、新興国では65%以上が「海外で働きたい」

将来、海外で働きたいかという問いに対し、日本の15~18歳の若い世代は「とてもそう思う」「そう思う」を合わせても、わずか12%にとどまり、他の調査対象国よりも保守的な傾向があることが分かった。ベトナム69%、タイとマレーシアが68%と、新興国は総じて海外で働くことへの関心が強くなっている。また、韓国のZ世代も海外で働きたい志向が強いことが分かった。

◎給与と経験に関する考え方、働く上で経験より給与を重視する日本人は27%で、対象国の中で最多

例え給与があまり良くなくても良い経験が積める会社で働きたいかを聞いたところ、「そう思う」と回答した日本人は40%だが、「そう思わない」と否定した割合は27%と調査国の中では最多となった。また、特定の企業へ忠誠を尽くすより、良い仕事があれば転職したいかを聞いたところ、日本人の43%が「より良い条件の仕事があれば転職する」と回答。他のアジア各国と比較し、強い忠誠心のもと、一社で働き続けたいという志向が弱く、条件で仕事を選択する傾向があることが分かった。

◎働き方、仕事のスタイルは?

各国とも雇用形態は「正社員 」を選択。中華圏では、従来型の働き方を好む傾向希望する雇用形態では、ほとんどのZ世代が正社員(無期雇用)を希望しており、アジア圏においては正社員が通常の働き方として定着していることが分かった。また、AM9:00~PM5:00働くような従来型の働き方を希望するかを聞いたところ、中華圏では支持が多く、一方日本は比較的柔軟性の高い働き方を好む傾向が見られた。近年のフレックスや時短勤務の活用といった働き方の多様化が、日本のこの若い世代の意識を形成している可能性がある。

■就職先の志向:

◎就職先の企業規模は

日本は「国内大企業」が1位。他国では「行政機関」と「外資系大手」で人気が二分される日本では、「国内大企業」が最も人気が出た。各国とも「中小/ベンチャー企業」への人気が低く、「大企業」を好む、安定志向であることが分かった。ベトナムにおいては、60%が「外資系の大企業」を選択しているのが特徴的だが、台湾、中国などでは大多数の人が「特に希望はない」を選択し、企業規模にそれほどこだわりをもっていないことが分かる結果になっている。

◎就職先で重視することは

日本は「良い上司」が第1位。他国では「短期間でスキルを習得できる」を重視

■将来について

◎リタイヤする年齢は

日本人は「60歳以上」と最も長く働くことを予想。他国は60歳までにリタイヤすると考えている。日本では、66%がリタイヤする年齢は60歳以上と予想。近年の年金受給状況や労働力人口の減少など、現実的なニュースを見聞きしており、自分達は長く働かなくてはならないと感じているようだ。マレーシアやタイでは、50代またはそれよりも前にリタイヤしていると、早期の引退を予想している。

◎将来の生活は

親世代よりも良い生活を送れると思っている日本人は30%と最少で、将来に悲観的。新興国であるタイで、72%が親世代よりも豊かな生活を送れると予想していることを筆頭にシンガポールや韓国といった、先進国市場においても同様の回答が多くみられた。全体の傾向とは異なり、日本人は30%が「そう思う」と回答したにとどまり、将来へ悲観的な傾向が表れた結果になった。