新卒「4月解禁に戻すべき」半数 新卒採用で企業トップ
経団連が2年連続で就活スケジュールを変更したことに対し、県内企業の経営トップの約半数が、面接など選考解禁時期を、2015年春に卒業・就職した学生たちの日程だった「大学4年の4月」に戻すべきと考えていることが、静岡新聞社が実施したアンケートで分かった。
■新ルールの「6月」 3割が賛成
17年3月卒の就活・新採日程は、会社説明会などは前年と同じ3月からだが、選考開始(内々定解禁)は2カ月早い6月1日に変更された。
アンケートで選考解禁前倒しの評価と適切な時期に対する考えを尋ねた結果、最多は「4月解禁に戻すべき」の45社で、回答があった企業の49%を占めた。「6月1日の解禁に賛成」は33社、「8月解禁のままが良い」は13社だった。
4月解禁に戻すべきとしたトップの回答内容によると、「十分な選考期間の確保」(金融)、「(6月や8月の解禁は)結果的に採用活動が長期化する」(物流)などの意見が目立ったほか、「6月は株主総会シーズンに当たる」(運輸)ことを懸念するケースもあった。2社は4月解禁に賛成した上で、「解禁」自体に疑問を呈した。
16年卒の新採は、8月以降に採用数の多い大手企業が選考を行い、夏前に内定を出した企業には学生の辞退が増えた。17年卒から新たに導入する6月の解禁に賛成した企業は、「優秀な人材確保のため」(食料品製造)、「採用決定後の学生生活も充実させてほしい」(商社)とより早期に選考を行う利点を強調した。


8月解禁を選択した企業は、「2年連続の変更は混乱を招く」(輸送用機械器具製造)と現状維持を求めた。
アンケートは昨年12月、県内に拠点を置く企業100社の経営トップを対象に行った。
<メモ>新卒の就職活動・採用スケジュールはここ数年揺れ動いている。2013年卒~15年卒の会社説明会などの広報活動の解禁は大学3年生の12月1日、面接などの選考解禁は4年生の4月1日だった。16年卒はこれを変更して広報を3月、選考を8月の解禁に。この日程は学生や企業の混乱を招いたことなどから、17年卒は選考解禁のみ、2カ月前倒しの6月に変更した。