2016年卒採用、採用時期の後ろ倒しで内定辞退が深刻化する見込み

新卒2016年卒採用、採用時期の後ろ倒しで内定辞退が深刻化する見込み

ソーシャルメディアやWebサイトの構築・運用を提供する株式会社ガイアックスは、累計2,000社の利用実績を誇る内定者フォロー・新人育成SNS「エアリーフレッシャーズ」事業において、2015年卒利用企業のサイト利用者である内定者(約3万人)の状況を分析し、内定承諾後の辞退傾向を明らかにした。この分析結果によると、内定辞退時期は就活終了時期から数か月遅れ、辞退を決めても言い出せない学生が多いことが明らかになった。

2016年卒採用、採用時期の後ろ倒しで内定辞退が深刻化する見込み

■5月、6月に就活を終える学生が多いにも関わらず、7月~10月に多くの学生が辞退

2015年卒のエアリーフレッシャーズ利用企業に、人事担当者が内定辞退の通知を受けた時期について傾向を分析した結果、2015年卒は学生の<就活終了時期>と<辞退を伝える時期>に数ヶ月のずれがあることがわかった。就活を終える学生は5~6月に多いにも関わらず、内定辞退のピークは7月、その後も10月まで辞退率は高いまま推移している。

この結果から、学生が入社する企業を一社に絞り、他社の辞退を決めても報告していない、もしくは入社する会社を迷っていると考えられる。さらに、年始から入社直前の3月にかけても辞退は微増しており、10月の内定式参加後も他社の内定を保持し、入社直前まで辞退をしない学生も一定数いることが見て取れる。

■内定辞退が遅れることは、学生にとっても企業にとっても機会損失

1人の学生が複数の内定枠を確保し続けることにより、その企業に入社を希望していた他の学生が内定をもらうチャンスを失うことになる。内定を持っている学生と持っていない学生の差はさらに広がり、これは企業にとっても内定を出した学生を失う可能性を抱えたまま、採用活動を終了してしまうことになる。就活開始時期の後ろ倒しで実質的に就活期間が短期化している近年、短い採用活動期間の中で多くの学生と企業に出会いの機会を行き渡らせるためには、入社する企業を決めた学生に早いタイミングで他の企業に辞退を伝えてもらうことが重要だ。

■内定辞退を早めに伝えてもらうには、内定後のコミュニケーションの継続が鍵

学生から企業に内定辞退を早めに伝えてもらうためには、企業が内定を出したあとも学生とのコミュニケーションを継続することが重要だ。ほとんどの場合、内定承諾後のコミュニケーションは希薄になってしまう。企業がSNSを使って頻繁に内定した学生に情報提供をしたり連絡したりすることで、企業の人事担当者と学生の心理的な距離が縮まり、相談しやすい関係づくりができる。SNSは学生にとって電話やメールに比べて気負うことなく、気軽に相談ができる窓口になる。

■2016年卒採用は、採用時期の後ろ倒しで内定辞退が深刻化の見込み

2016年卒採用では、5月後半が初めの内定出しピークとなり(※)8月に2回目のピークを迎えると予想される。学生に人気のある大手企業の多くが8月に採用活動を行うため、学生は6月前後に獲得した内定を持ったまま8月を迎える。

そのため、8月に就活を終えて内定辞退する学生が増える見込みだ。昨年の調査結果と同じ傾向が続くとすれば、就活終了以降も内定を保持し続け、10月の内定式前や3月の入社直前まで辞退を言い出さない学生がでてくる可能性もある。

スケジュールが後ろ倒しになった2016年卒の採用活動では、例年にも増して内定後にいかに学生と密なコミュニケーションをとり、辞退の可能性を早めに察知するかが重要になりそうだ。