就活を終えた学生続出 鍵は3年時のサマーインターンシップ

新卒就活を終えた学生続出 鍵は3年時のサマーインターンシップ

2017年卒として就職活動に挑む現学部3年生の動き出しは例年以上に早くなりそうだ。実際に内定塾主催の新3年生や新修士1年生向けのセミナーには、毎回10人程度が参加している。例年であれば4月というこの時期は、5人程度が参加するのだが、今年は倍の人数が参加している。参加理由を聞くと、2016年卒学生の早期内定による危機感が大きいようだ。

危機感膨らむ2017年卒

就活が解禁され、起業のセミナーに熱心に耳を傾ける大学生ら=千葉市美浜区の幕張メッセ

 

ご存知の方も多いと思うが、2016年卒より就職活動のスケジュールが後ろ倒しになった。以前から議論のあった「大学生は学業を優先すべき」といった政府要請に、経団連が応える形で就職活動時期の繰り下げが決定したのだ。具体的には学部3年生の12月に採用情報や説明会情報が解禁されているのが、学部3年の3月からの解禁になった。また採用選考開始は学部4年の4月だったのが同8月からのスタートとなる。

しかし、実際はどうであろうか。2016年卒の就職活動は今年の3月に始まったばかりなのだが既に就職活動を終了した学生も多くいるのだ。早い学生だと昨年の10月に終えた学生もいる。このような動きを見た現学部3年生が危機感を持ち、この時期から動いているのだ。ではなぜ始まったばかりなのに就職活動を終えた学生がいるのか。それは学部3年の夏に開催されるサマーインターンシップの存在だ。実は早期に内定を獲得している学生の共通点は皆インターンシップに参加している。そのため、今年の夏を意識した学部3年生がこの時期から動き出しているのだ。

この時期から動き出すことは、早いと思う方もいるはずだ。しかし、決してそのようなことはないのだ。2016年卒を例に取ると、サマーインターンシップの募集は、早くて学部3年の5月ごろから始まっている。日系の多くの企業は6月から7月にかけて面接を実施し、インターンシップ参加者を決めている。

インターンシップは、エントリーシートに筆記試験、グループディスカッション、面接とインターンシップとはいえ本選考に近い厳しい選考が待っているのだ。この選考を通過しない限りインターンシップには参加できない。以上のことを考えると今の時期から動き出すことは決して早いことではないのだ。

早まる企業の動き出し

本来、インターンシップは採用とは一切関係がなく就職活動本番でのミスマッチを防ぐ目的がある。しかし、インターンシップに参加した学生から早期に内定が出ているのが実情だ。ある日系の企業では夏のインターンシップに参加した学生の中から、人数を限定し、短期のアルバイトを実施することで早期の内定を出している。

このように2016年卒の就職活動は後ろ倒しになったが、企業の動き出しは早くなっているのだ。この流れは2017年卒も同様に続くだろう。「先んずれば人を制し、遅るればすなわち人に制せらる」とあるが、早めに行動することは、得はあっても損はない。この想いで少しでも有利になるように学生には準備をしてほしいものである。(「内定塾」塾長 齋藤弘透)

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