新卒有効求人倍率1.73倍に 2016年3月卒大学・院生、リクルート発表
リクルートホールディングスは22日、2016年3月に大学(大学院を含む)を卒業する学生の有効求人倍率が1.73倍になると発表した。前年の1.61倍から上昇している。景気回復や企業業績の好調を反映して、企業が積極的な採用姿勢を示しているためだ。
全国の民間企業の求人総数は前年比5.4%増の71万9000人。これに対し、学生の民間企業就職希望者数は41万7000人と1.5%減ったため倍率が拡大した。
業種別求人数の増減率では、製造業が10.8%増、流通業が5.6%増となっている。製造業各社は海外景気の回復に対し、増産体制をとっており、人材拡充を図る。流通も新規出店に伴う人材確保が急務となっている。
一方、建設業が3.8%減。東京オリンピックを意識した建設ラッシュで、建設業の人手不足が指摘されるなか、求人倍率は6.18倍と高水準。企業側は採用が厳しい中で、求人数を減らさざるを得ないのが実情のようだ。
有効求人倍率1.73倍は、学生にとっては「売り手市場」。だが、調査を担当したリクルートワークス研究所の戸田淳仁主任研究員は「企業は基準を満たさない学生を含めて大量採用することはないので、すべての学生が就職しやすいわけではない」と説明する。
また、今年から就職活動のスケジュールが後倒しになっているが、この影響は倍率には出ていないという。