新卒ソフトバンク、新卒を通年選考 事業拡大に対応
ソフトバンクは新卒の選考試験を通年で随時実施する仕組みを今年末にも導入する。買収などの事業拡大に応じて優秀な人材を機動的に採用できるようにする。2016年春入社の新卒採用から適用。大手企業が学生に内定を出すのが15年8月以降なのに対し、ソフトバンクは15年春にも出す見通しだ。
新卒のほか卒業後5年目程度までの第二新卒、技術や営業経験を持つ転職希望者も対象にする。今年末にも採用活動のウェブサイトを開設。応募から2カ月程度で選考を終える。内定を得た新卒者は卒業を待って入社する。内定を早く出すだけでなく、大手が一斉に内定を出した後も選考を続けるため学生には再挑戦の機会にもなる。
年間1千人規模を採用するソフトバンクの動きは他社の採用戦略にも影響を与えそうだ。企業が優秀な学生をいち早く獲得しようと「青田買い」を繰り広げれば学業を妨げ、学生や大学側の混乱を招く恐れもある。
経団連は新卒の採用選考に関する倫理憲章を改め、16年春入社の採用から選考開始時期を現在より4カ月遅い入社前年の8月以降にする方針を決めている。ソフトバンクは経団連に加盟するが憲章に署名していない。
海外の大学を卒業した日本人や外国人を秋に採用する企業は増えているが春、秋など時期を限定しているのが一般的で、年間を通じて随時選考するのは珍しい。