新卒大卒内定76.6%、3年連続で上昇 景気回復追い風
今春卒業予定の大学生の昨年12月1日現在の就職内定率が76.6%となり、前年同期に比べて1.6ポイント上昇したことが21日、文部科学、厚生労働両省の調査で分かった。上昇は3年連続。文科省は「アベノミクス効果による景気回復で、企業の採用意欲が高まっており、就職環境の改善傾向が続いている」と分析している。
ただ、リーマン・ショック前の2007年の水準(81.6%)には届かず、就職を希望しながら内定がない学生は、なお約10万人いるとみられる。両省と経済産業省は21日から、中堅・中小企業中心の就職面接会を全国で開催するなど卒業前の集中支援に乗り出した。
調査は全国の国公私立大62校を抽出し、就職希望者の内定状況を調べた。
大学生男子の内定率は76.2%(前年同期比1.7ポイント増)、女子は77.2%(同1.6ポイント増)。国公立大は81.7%(同2.2ポイント増)、私立大は75.0%(同1.4ポイント増)だった。
文系は74.8%(同0.9ポイント増)、理系は85.0%(同4.8ポイント増)で就職に有利とされる理系の上昇が目立った。
地域別では関東地区が最も高い82.7%(同5.9ポイント増)。中国・四国地区が最低の66.7%(同2.4ポイント減)だった。
一方、厚労省によると、今春卒業する高校生の就職内定率は昨年11月末時点で前年同期比3.4ポイント増の79.2%。4年連続で改善。景気回復が後押ししたとみられる。
就職希望者は約17万1千人で、求人数は約23万8千人(前年同期比14.7%増)。求人倍率は1.39倍(同0.21ポイント増)となった。
