新卒就活繰り下げ、はや名ばかり 企業9割「大学3年3月解禁」
現在の大学3年生の就職活動を巡り、94%の企業が政府の要請に応じて採用活動の開始時期を繰り下げる方針であることが1日、文部科学省などの初めての調査で分かった。選考方法や広報を見直す企業が多い。ただ、インターンシップ(就業体験)を通じた解禁前の「青田買い」も一部でみられ、学生の就活の負担が軽減されるかどうかは不透明だ。
現4年生は大学3年の12月に会社説明会などが解禁された。政府の要請を受け、経団連などは2016年卒業予定の学生から、解禁時期を3年生の3月に、選考開始を4年生の8月に見直す新ルールを決め、加盟企業に協力を求めている。
調査には全国の1230社(回答率49%)が回答。16年3月卒の採用計画がある1092社では、就活の繰り下げについて「準備は完了している」(11%)、「これから準備に取り組む」(83%)と回答があった。
具体的には、自社のホームページを充実させるなどの「広報方法の変更」(48%)が最も多く、選考日程を短縮するなどの「選考プロセスの変更」(39%)、採用担当社員を増員するなどの「採用体制の変更」(33%)が続いた。
ただ、3年生を対象に実施されることがほとんどで、採用の参考にしている企業も多いとされるインターンシップについては、実施している506社のうち68%が「例年通りの時期に行う」と回答した。