東北の各企業、「高卒」採用の動き活発

新卒東北の各企業、「高卒」採用の動き活発

東北6県で2015年3月卒業予定の高校生を採用する動きが活発だ。ホームセンターのサンデーは高卒採用を倍増する計画。食品スーパーのユニバースなども高水準の採用を継続する方針だ。小売業などパート従業員の人手不足が深刻な業種が中心だが、東日本大震災の復興事業への人材シフトもあり、思うように採用が進まないケースも目立っている。

厚生労働省によると、東北6県の高卒求人数(7月末時点)は2万5133人と前年比36%増えた。岩手、宮城、福島の被災3県以外でも伸びは大きく、増加率は秋田で63%、山形で49%、青森で47%となっている。

サンデーは来春の高卒採用を20人と今春の2倍に増やす。新業態店「ホームマート」の新規出店に伴う措置。30人以上が応募してきており予定数は確保できそうだが、本拠地の青森県の生徒が中心。採用を見込んでいた秋田県では今のところ応募がないなど、地域によって人材確保が難しくなっているという。

ドラッグストアの薬王堂は今春5人だった高卒採用を来春は22人に増やす計画を立てたが、採用が決まったのは11人。「転勤を伴うため地元志向の強い高校生の応募が少ない」(同社)という。計画では58人だった大卒・専門学校卒の内定を増やして対応するという。

ユニバースは高卒を増やした今春と同数の40人の採用を計画したが、受験者が39人にとどまった。28人を内定し、残り12人は追加募集する。人事教育部の大矢雄一マネジャーは「追加募集は10年以上なかった」と話す。

生活用品製造卸のアイリスオーヤマ(仙台市)は今春に続き100人程度と高水準の高卒採用を計画。ラーメンチェーンの幸楽苑は今春1人だった高卒採用を来春は4人に増やすという。

製造業でも受注が堅調な業種が高卒の求人を増やしている。アルプス電気は宮城・福島・新潟3県にある6つの工場で、今春の約3倍にあたる55人前後の高卒を採用する計画。自動車やスマートフォン向けの電子部品の受注増に対応できる体制づくりを急ぐ。IHI相馬事業所(福島県相馬市)も今春13人だった高卒採用を来春は約20人に増やす。世界的な旅客機需要の拡大が背景だ。