新卒新卒採用、企業前のめり 外資系の先行に焦り
2015年3月卒の大学生の就職・採用活動が12月1日に始まる。業績の回復で採用意欲が高まっている企業は、優秀な学生を確保しようとあの手この手の採用活動を準備している。経団連が示す採用ルールに縛られない外資系企業はすでに内定を出している。売り手市場の様相を呈するものの企業は質重視の選考を続けており、学生にとって油断は禁物だ。
厚生労働省によると14年3月卒の大学生の内定者数(10月1日時点)は前年同月比6%増の28万4000人に増えた。内定率(リクルートキャリア調べ)は81.7%と5.5ポイント上昇している。15年3月卒学生の就活環境はさらに改善しそうだ。
日本経済新聞社が「2014年度採用状況調査」で主要企業1006社に15年卒学生の採用見通しを聞いたところ、「前年と同程度」が55.2%、「増やす」が7.3%で、「減らす」の1.6%を大きく上回った。未定は3割以上あり採用数を増やす企業がさらに広がる可能性がある。
リクルートキャリアが主催する就職説明会に申し込んだ企業は11月初めで前年より15%増加。「企業は採用難になると見ているようだ」と説明する。就職情報サイト「日経就職ナビ」では12月1日時点で学生のエントリー(登録)を受け付ける企業が前年より3割多い約1800社になった。
企業は社員が出身校の学生に接触するリクルーター制度を強化している。ヤフーはエンジニアやウェブデザイナーを確保するため、15年3月卒の学生からリクルーター活動を本格的に始める。有力大学の研究室との関係をつくるため、推薦枠の設置も検討している。日本たばこ産業(JT)も「リクルーター1人当たりの接触人数を今年から大幅に増やす」(IR広報部)。
インターンシップ(就業体験)の活用も広がる。ある大手化学メーカーは夏のインターンで見つけた優秀な学生を選考で優遇する方針だ。経団連は12月の就活解禁前のインターンを採用と結びつけないよう要請しているが「こうでもしないと優秀な人材を採れない」(大手化学)と明かす。
経団連が示す採用スケジュールとは無関係の外資系の金融機関やコンサルティング企業は大学3年生の夏に内定を出すケースが多い。国内企業同士の争奪戦も激しく、各社は学生との接触機会を増やすのに懸命だ。
特定の能力を持つ学生を紹介してもらう「新卒紹介」の利用も広がる。理系の大学院生の就活支援を手掛けるアカリク(東京・渋谷)の新卒紹介サービスを利用する企業は14年3月卒で前年比2割増の約140社。15年卒でも増えそうだ。「プログラム能力など要望に合った人材紹介の費用はかか

