大学生、なお15万人が就活 自分に合う会社選び必死

新卒大学生、なお15万人が就活 自分に合う会社選び必死

15日公表された来春卒業予定の大学生の就職内定率は、10月1日時点で64.3%と3年連続で上昇した。アベノミクス効果で出足は好調だが、まだ内定を得られていない約15万7千人の学生は就職活動を続けている。「自分に合った会社はあるのか」。卒業まで残り約4カ月。焦りが出始める中、学生らは適性にあった企業を選ぼうと必死で、大学も支援に力を入れている。

合同就職面接会で、受け付けをする大学生ら(15日、東京都新宿区)
画像の拡大

合同就職面接会で、受け付けをする大学生ら(15日、東京都新宿区)

 15日、東京都新宿区で開かれた合同就職面接会。学生ら約1200人が訪れ、中小企業143社が設けたブースでの面接には熱がこもった。

 帝京大4年の男子学生(22)は昨年10月から110社にエントリーシートを出したが内定はゼロ。「この時期だからぜいたくはいえないが、長く働ける会社を見つけたい」と話し、懸命にメモを取っていた。私立大4年の女子(22)は「小さい職場だと大手以上に自分に合う会社か見極める必要がある。インターネットや他人の話に頼らず、担当者を質問攻めにしたい」と意気込んでいた。

 面接会を主催した「東京新卒応援ハローワーク」の水野治統括職業指導官は「学生と企業の『ミスマッチ』を生まないために、学生自身が気付いていない可能性を引き出し、適切な企業を紹介したい」と話した。

 大企業は内定を出し終えたところが多く、就活を続ける学生は中小企業に目を向けるため、大学も企業選びの支援に力を入れる。

 「どんなに仕事が好きでも職場の人間関係が悪いと続きません」。今月、4年生向けに3日間の就職活動支援講座を開いた立教大。13日、男性講師が自らの転職経験を話すと、スーツ姿の25人が熱心にノートをとった。

 法学部4年の男子(25)は公務員志望だったが採用が決まらず、今月から民間企業に方向転換した。「求人があるのは知らない会社ばかり。残業時間が長いと(労働条件が悪い)ブラック企業ではと心配になる」と話した。

 社会学部4年の女子(22)は約40社の採用試験を受け、地元の愛知県の広告会社から内定を得たが「志望業種ではなく、仕事にやりがいが持てるか不安」で就活を継続中。先輩からの「入れる企業ではなく、入りたい企業に就職する方がよい」との助言に沿って年内は活動を続けるつもりだ。

 OB・OG訪問を奨励したり、新入社員を招いた意見交換会を積極的に開いたりしているという立命館大の担当者は「企業と合うかどうかを見極めるには、実際に働いている人に聞くのが一番。学生には、離職率や平均勤続年数、残業時間などを確認するよう指導している」と話している。