「グローバル人材」育成の機運 就活中の学生に求められる要件とは

新卒「グローバル人材」育成の機運 就活中の学生に求められる要件とは

【Q】ずばり、「グローバル人材」とは何ですか?

【A】国際社会で活躍できる人材。産学連携による育成の機運が高まっています

新卒採用の場面では「世界を舞台に活躍できる人材を求める」といったメッセージが多く発信されています。『リクナビ2015』によると、掲載企業約1万3千社のうち、勤務地に海外を含むのは1600社弱。業種はさまざまで、中小も多く、あらゆる企業が国外に活動の場を広げています。

そもそも「グローバル人材」とは何でしょうか。平成23年に政府の新成長戦略実現会議の下で設置された『グローバル人材育成推進会議』は、その概念を次の3要素が含まれるものと整理しています。

I 語学力・コミュニケーション能力

II 主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感

III 異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー

これを受け、経済産業省が行った『大学におけるグローバル人材育成のための指標調査(24年3月)』では、グローバル人材の需要量(人数)が、24年から29年の5年間で約240万人増、約2・4倍の412万人になると推計しています。このうち、外国人は33万人と約8%にすぎず、多くのグローバル人材を国内で育成する必要があることが示唆されました。

就職活動を控える学生は、大学時代に「グローバル人材」に必要な要件を全て獲得しておかなければならないのでしょうか。同調査によると、「英語力(TOEIC730点以上)」を入社前に身に付けてほしいとする企業は全体の3割弱、「異文化理解力」は4割弱程度です。また、「課題発見力」「計画力」「創造力」には「かなりの部分は入社後に育成する」と回答した企業が4割以上と最多でした。

一方、「好奇心・チャレンジ精神」「主体性」「規律性」は、「ほぼ完全に/かなりの部分は入社前に身につけて欲しい」との回答企業が8割前後。学生時代までの取り組みがモノを言う要件といえそうです。

こうした企業の認識は、広く高等教育界にフィードバックされつつあります。同調査からは個別大学の事例集もできあがりました。学生の皆さんは、シラバス(学習計画)を今一度よく読み込み、カリキュラムの目的やどんな力を身に付けたいのかを踏まえ、学業に臨みましょう。