新卒企業のユニーク採用続々 試合観戦でスカウトも
2019年新卒の就活は、18年シーズンに続き売り手市場といわれている。争奪戦の中でも自社に合った人材を見極めようと、企業は知恵を絞っている。ゲームアプリやウェブメディアなど手掛けるユナイテッドは、体育会系の学生に対してプロ野球のスカウトマンのように選考官を派遣。眼鏡専門店「JINS」を展開するジンズは、集中力を計測できる機器を使い、結果によって最終面接まで進める仕組みを試験的に導入する。計画中のユニーク採用の狙いを探った。
ユナイテッドは、学生と企業がマッチするかどうかを知る判断基準として、従来までもインターネットサービスに没頭する人向けの「熱中力採用」や即興チームでゲームを制作する「ゲームジャム」などの8種のユニークな取り組みを実施してきた。
今シーズンはさらに4種を増やして12種類にする予定。「体育会スカウト採用」では、忙しくて面接に行く時間のないスポーツに打ち込む学生のために同社の採用担当などがトレーニングや試合を観覧。その後に面接などを行うという。
同社採用担当の松永友貴さんによると、「試合を見ると、個人面接では測れない組織への関わり方や役割などが見えてくる」とメリットを話す。
発想力や柔軟性に自信がある人向けに1泊2日の選考「バリューフィットキャンプ」も始める。合宿に参加し、チームで頭脳と体を駆使したミッションに挑戦。結果によっては最終面接に挑める権利が手に入るという。
ジンズは自社の集中力が測れる眼鏡型端末「ジンズ・ミーム」を使った採用を始める。担当者は「採用は面接が多く、学生が力を出し切れていない。話すのが得意でなくても、アイデアを生み出すのが得意という人はいる」と取り入れた理由を話す。6月に先着100名で実施する予定だ。30分ほど個人ワークをしながら集中力を計測し、それぞれの結果を総合判断。合格した場合は複数の面接を免除して最終面接に進めるという。
RIZAPグループ傘下でフリーペーパーを発行するぱどは、3月に開催する説明会ではじゃんけんに勝ち抜くと、「運の良い人」と認定され、通常4段階が必要な内定までのプロセスを一気に役員面接まで飛び越えられるという。
ユニークな採用で話題作りをして会社に興味をもってもらう思惑もあるもよう。狙い通りの効果が得られるか、注目だ。
