新卒関電、再値上げの可能性示唆 新卒採用を計画比3割減
関西電力の八木誠社長は30日開いた2014年4~6月期の決算会見で「再値上げを具体的に検討することもないわけではない」と語り、電気料金の再引き上げの可能性を示唆した。人件費削減のため、来春入社予定の採用人数を250人と当初の計画比3割減らすことも明らかにした。
14年4~6月期の連結最終損益は290億円の赤字(前年同期は334億円の赤字)となった。火力発電所向けの燃料費が2902億円と17%増えた。自前で電力需要を賄えない分を他社から融通してもらう購入電力料も増えた。
八木社長は黒字化の見通しについて「(原子力発電所の)再稼働が進まないと大変厳しい」と強調。「高浜と大飯の両原発(いずれも福井県)のどちらも動かないと状況は変わらない」とした。再値上げに関しては「今後の原発の審査や経営効率化を総合的に勘案して判断する」と述べた。
新卒採用では、年後半にかけて予定していた高卒採用を中止する。関電が期中に採用計画を見直すのは初めて。すでに現時点で内々定を出した学生は予定通り採用する。
電力会社では北海道電力が再値上げをめざしている。関電は北海道電の動向を見つつ、資産売却やコスト削減を進めて再値上げへの地ならしを進める方針だ。