積極的に動く大学3年生が得る「就活アドバンテージ」

新卒積極的に動く大学3年生が得る「就活アドバンテージ」

大学3年生(2019年卒予定)に、就活に関して「いま何をしているか」を聞いてみた。

最も活発なグループは、夏休みに数社のインターンシップに参加し、それらの企業の採用担当者と連絡を取りつつ、この冬や来春のインターンシップにも申し込んでいる。もちろん業界研究や企業研究もぬかりない。

逆に、動きが鈍い学生は「何もやっていない」ということ。正確には、何もやっていないわけではなく、「何をやっていいかわからない」という状態にある。

この開きは大きい。二つの中間層もいないわけではないが、印象としては、どんどん「両極」に分かれているような感じがする。就活に乗り遅れている3年生は「業界研究や企業研究に手をつけなければならないと頭ではわかっているが、体がついていかない」と話す。

「超売り手市場」で安心してはダメ

背景の一つには「超売り手市場」がある。高い就職内定率のニュースが多く流れているので、「来年3月1日の企業の広報活動解禁から始めても何とかなる」と錯覚してしまう。私たちからみると、それは「錯覚以外の何ものでもない」のだが。

最近、「うちの会社は採用予定人数の6割をインターンシップ参加学生の中から決めている」という、ある大手企業の話を聞いた。インターンシップ生からの採用が2~3割程度を占める会社は、当然あるだろうと思っていたが、6割というのは驚きである。

「採用・選考直結インターンシップ」については、経団連は「好ましくない」としているので、企業自身が、例えばホームページの採用情報欄で大々的に知らせることはありえない。なので、このような情報をいかに他の学生より早く、的確につかむかどうかで差が開いていく。

もう一つ気になることがある。今年6月に就職情報会社が「インターンシップサイト」をオープンしたが、登録した3年生のところに、いまどんな情報が流れているのか。

経団連の公式日程では、来年3月までは会社説明会も、求人票の提示もしてはいけないことになっている。しかし実際には、個別企業による「特別講演」や「仕事研究セミナー」といった案内が、次から次へとメールで流れてくる。

「特別スカウト」の呼びかけ!

なかには、「特別スカウトに応募してみませんか」といった呼びかけもある。就職情報サイトが用意したエントリーシートに書き込んで送ると、その情報を企業の採用担当者に伝えてくれるというのだ。

積極的に動いている3年生は「おっ! 面白そうだな」と反応して、こうした情報にすぐに飛びつき申し込む。だが、そうでない3年生は「また、メールが来た。読むのも面倒くさい」と言って、何もしない。

メールでの告知だけでなく、ポスターやチラシによる「業界セミナー」の案内が、実は大学の就活支援部門の掲示板に数多く張り出されている。日々そうした情報をチェックしているかどうかで、前述した「両極」の開きはさらに広がっている。