新卒優秀な学生の辞退多く…今年の採用、担当者の8割「厳しい」
当社「ディスコ」では、10月の正式内定日を迎えたタイミングでの採用活動の進捗(しんちょく)状況を調査しました。採用活動を終了した企業は5割強(57・1%)。選考解禁1カ月後に実施した前回調査(今年6月下旬~7月初旬)では約2割(23・8%)だったので、この3カ月間で30ポイントあまり増加しました。

採用予定数に対する内定者の割合、いわゆる「充足率」は約8割(77・9%)。採用継続企業に限ると、59・5%と6割に届いていません。
採用担当者は、ここまでの採用活動をどのように感じているのでしょうか。「厳しい」「どちらかといえば厳しい」と回答した企業は、実に8割を超えました。「やさしい」「どちらかといえばやさしい」と回答した企業は合計してもわずか1・1%。採用活動を終了した企業も含め、ほとんどの企業が厳しい戦線だと実感していることがわかります。
「厳しい」と回答した企業の話を聞くと、「応募総数は増えているものの、優秀な学生の辞退が多い」「3~4社から内定をもらえる学生も多く、決断を待っても結局辞退されてしまう」と、例年以上に内定辞退に悩まされた企業が多かったようです。
さらには、「内定を出す以前に学生が選考に来ない」「選考できるほどの応募者を集めることができなかった。また、選考途中で連絡が取れなくなる、予約した説明会に参加しないなどの学生が今年は特に多い印象」という切実な声も少なくありませんでした。採用意欲の高い企業が多い中で、自社に興味を持ってもらうことは、高いハードルとなっています。
現在も採用活動を継続している企業の担当者は「就職活動を継続している学生の少なさに落胆している。会社説明会への参加もキャンセルが相次いでおり、危機感を強く持っている」といいます。
採用活動を終えた企業でも、「応募者が集まらなくて非常に苦労した」「うまくいったが、やさしかったとはとても言えない」など、苦労の末、ようやく予定数の内定者を確保できたという企業が多かったようです。
また「今年は厳しいとは言いながらも、内定者は十分に確保できたが、来年、確実に確保できるかは不安」など、来年の採用活動に危機感を持つ企業もいます。
近年では、AIに多くの仕事を奪われるなどとも言われていますが、これだけ各企業が人材獲得に力を入れている様子を見ると、まだまだ人の力が必要とされていることを実感します。