「短期決戦」の就活解禁 企業の採用活動、前倒し強まる

新卒「短期決戦」の就活解禁 企業の採用活動、前倒し強まる

来春卒業する大学生の採用活動が1日解禁され、各地で会社説明会が始まった。面接などの選考は6月解禁で、昨年同様の「短期決戦」だ。人手不足が続く中、企業は採用活動の前倒しの動きを強めており、就活生にとって慌ただしい3カ月になりそうだ。

就活サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアは1日、幕張メッセ千葉市美浜区)で合同会社説明会を開いた。企業630社と学生約4万人の参加を見込む。

30社ほどにエントリーを予定しているという東京都内の私立大3年の男子学生(21)は、「学生がみんな動いていて、今日から一斉に就活が始まっていくのを感じる。思った以上に緊張してきました」と話した。

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経団連が定める採用活動の日程では、3月1日に説明会などの広報活動が解禁され、6月1日に試験や面接などの選考活動が解禁される。昨年と同じ日程だ。

ログイン前の続きリクルートキャリアが2月に発表した調査(約1200社対象)では、「対面式の自社の説明会やセミナーを開始する時期は」との問いに、73・4%の企業が「3月」と答えた。前年の63・9%から大幅に増加している。

内定を出し始める時期も前倒しの傾向がみられる。ピークは選考活動が解禁される6月になりそうだが、3~5月に始めると答えた企業も44・9%と、前年より3・6ポイント増えた。

学生はこれから、説明会やOB・OG訪問で企業研究を進めながら、エントリーシートの提出や面接を同時並行でこなさなければならない。志望企業のエントリーシートの提出締め切りが昨年より2カ月近く早まったという東京都内の私立大3年の女子学生(22)は、「準備を進めてきたつもりだったが、余裕がなくなってきた。就活の波に翻弄(ほんろう)されています」と焦りをにじませる。