4万人に聞いた「会社を退職した理由」TOP3は、キャリア、待遇、ワークライフバランス

総合4万人に聞いた「会社を退職した理由」TOP3は、キャリア、待遇、ワークライフバランス

厚生労働省が10月31日に発表した2014年9月の有効求人倍率は、前月比0.01pt減の1.09倍と 3年4ヶ月ぶりに下落となったが、いまだ1倍を越える高水準。企業にとっては、人材を確保することがより難しい状況が続いている。人材確保のためには、まず優秀な人材の流出を防ぐことが不可欠だ。

では、企業で働き続ける現職者と、退職者を分ける道は何か? 就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」を運営する株式会社ヴォーカーズは“退職理由”に関する調査レポートの第2弾として、同サイトに投稿された社員クチコミのテキストマイニング結果を11月5日に発表。実際に投稿された4万370件の「社員による在籍企業評価レポート」の回答データを対象に、退職理由に関するフリーコメントを分析した。

4万人に聞いた「会社を退職した理由」TOP3は、キャリア、待遇、ワークライフバランス
最も大きい退職要因は、「キャリア」で出現率が約40%。次いで、「待遇」16.18%、「ワークライフバランス」15.18%と続いた。

調査の結果、社員クチコミから見る3大退職理由は、1位「キャリア」、2位「待遇」、3位「ワークライフバランス」であることがわかった。また、男女別、退職理由の特徴をみると、女性では「人間関係・社風」を理由とする退職の割合が大きいことが明らかになった。また、世代別に退職理由の特徴をみると「ハードワーク」を理由とする退職は20代前半までに集中、「会社都合」の退職理由は40代から急増していることがわかった。

■クチコミに見る退職理由キーワードの第1位は「仕事」、第2位は「上司」

「Vorkers」に寄せられた退職理由のクチコミから、退職理由に関わるキーワードトップ50を抽出した。1位「仕事」に関するクチコミをみると、「他にやりたい仕事があった」「仕事の幅を広げるため」といった文脈で多く使われており、自身のキャリアと会社が与える業務やキャリアパスとの不整合が退職の原因となっていることが推測される。次いで2位には「上司」のキーワードが登場。「上司との相性の悪さ」や「上司に不満」といった直截的な理由を挙げる回答も見られた。モチベーションを維持する上で、上司との良好な関係性が重要であり、逆の場合、それが退職要因の引き金になることが伺える。

■クチコミから導く退職理由の6大要因

「Vorkers」に寄せられた退職理由に関するクチコミのキーワードを分類したところ、退職要因として考えられる6つの傾向が見えてきた。最も大きい退職要因は、「キャリア」で出現率が約40%となっている。次いで、「待遇」16.18%、「ワークライフバランス」15.18%と続いた。これら3つの退職要因が社員の満足度に直結する重要な要素と考えることができるだろう。企業にとっては、有能な人材を確保するために、まずはこの3つの要因について、自社社員の満足度を把握することが必要であると思われる。

■男女別の退職理由は

また、退職理由の6大要因を男女別で比べると、各要因に対する男女の意識の違いが現れている。まず、女性の方が男性よりも重視している項目についてみると、「ワークライフバランス」「人間関係・社風」が約2倍、「ハードワーク」が約5倍、男性よりも女性による出現率が高くなっている。

■世代別の退職理由は

次に年齢別(20-25歳、26-35歳、36-45歳、46-55歳)による退職要因の変化に着目してみると、

◎年齢に関わらず、「キャリア」が最大の退職理由

ビジネスのキャリアを何年積もうとも、ビジネスパーソンにとって、仕事が自分の成長を促してくれるものであるか、仕事にやりがいを感じられる環境にあるかということが最も大きな退職要因になるようだ。ランキング上位には年齢に関わらず「キャリア」に関するキーワードが上位を占めている。

◎「ワークライフバランス」は、若手ビジネスパーソンに多く登場

20代から30代前半の年齢で、「プライベート」「家庭」「結婚」といったキーワードが上位に現れている。一方、「ワークライフバランス」に関係するキーワードは、年齢が上がるにつれて少なくなっている。また、「体調」「ノルマ」「体力」といった「ハードワーク」に関するキーワードが、20-25歳でいくつか挙がっているものの、26歳以降の年齢では上位に現れていない。まだ慣れぬ仕事のハードさと共に、ライフステージの変化によるプライベートとの両立に悩む若い世代の姿が浮かび上がる結果となった。

◎「会社都合」のしわよせが中高年層の退職に影響

業績悪化などによる「会社都合」だが、若手社員では上位に登場することはない。年齢が高くなるほど、「リストラ」「希望退職」といったキーワードが上位に登場。業績悪化のしわよせが、まず中高年層の社員の退職に向けられている現実が見えてくる。