介護職員に初心者資格 厚労省検討、人手の確保急ぐ

総合介護職員に初心者資格 厚労省検討、人手の確保急ぐ

厚生労働省は、介護職員の資格を拡充する方針だ。経験のない高齢者などでも働きやすいように、初心者向け資格を新設することも含めてハードルを下げることを検討する。年内に具体案をまとめる。併せて外国人の活用も検討する。高齢化で介護職員は2025年に100万人不足するとされ、人手の確保を急ぐ。

月内にも立ち上げる社会保障審議会(厚労相の諮問機関)・福祉部会の福祉人材確保専門委員会で中身を詰める。

今は国家資格の「介護福祉士」や、初めて介護の仕事に就く人向けの「介護職員初任者研修修了者」など主に3つの資格がある。初心者が入りやすいよう、介護初任者研修を計130時間受ける必要があるのをより短い時間で修了できるようにしたり、初任者研修よりも簡単に取れる資格を新たに作ったりすることを検討する。実施時期は来年度以降になる見込みだ。

介護業界は他職種に比べ賃金が低めなことなどから、若い世代の定着率が低い。高齢者や時間に余裕のある主婦が手軽に資格をとって介護の仕事に就きやすいようにして、人手不足を補う狙い。

これとは別に、介護での外国人の活用を検討する有識者会議も近く立ち上げる。政府は、介護福祉士資格を得た外国人が日本にとどまって働けるよう在留資格を与える法改正を検討中だ。これと併せて、新興国の若者への技術移転を名目とした技能実習制度の対象を介護分野に広げることを、有識者会議で議論する。