人材サービスのベンチャー、中小の若手採用支援 庚伸など

総合人材サービスのベンチャー、中小の若手採用支援 庚伸など

人材紹介や人材派遣を手掛けるベンチャー企業が、中小企業などの若手人材の採用支援に相次いで乗り出している。これまでの人材関連事業で養った営業網や研修ノウハウを活用する。学生優位の「売り手市場」の状況で、人材の確保が難しい企業も多い。経営者との距離が近いなど中小ならではの魅力をアピールし、若手の確保を狙う。

OA機器の販売や人材派遣を手掛ける庚伸(東京・中央)は新卒採用支援プログラム「neo―G(ネオ・ジー)」を始める。就職志望の学生を庚伸がとりまとめて企業に紹介し、選考の前に経営者との懇親会やインターンシップ(就業体験)に参加してもらう。学生はその後企業にエントリーし、面接などの選考を受ける。庚伸と取引のある企業を中心とする中小ベンチャーの参加を見込む。

紹介先の企業名を事前に公表しないのが特徴。先入観を持たずに経営者の話を聞いてもらうためだ。学生に企業の魅力をアピールできる上に、早期退職につながるミスマッチも防げるとみている。プログラムの参加費として18万円、さらに学生の入社が決まると1人につき52万円を庚伸に支払う。数人程度の採用を考える企業の場合、就職サイトに広告を掲載するより費用を抑えられる。

主婦向け人材サービスのビースタイル(東京・新宿)は週休4日などの多様な勤務形態が可能な人材派遣・紹介サービス「ゆるい就職」を始める。求職者が希望する勤務形態に合う就職先をビースタイルが紹介する。週休2日などの一般的な条件になじめない若者を企業が戦力として取り込めるようにする。

慶応義塾大学の若新雄純特任助教と共同で企画した。対象は大学4年生から25歳前後までの若者。週3日の勤務で仕事の成果を出し、残りの時間を趣味などに充てるといった柔軟な働き方を提示する。事前の説明会で働く心構えなどを研修した上で紹介先の企業で就業する。ビースタイルはIT(情報技術)企業など数十社を集め、若手人材の就職が決まると企業から手数料を受け取る。