総合「私ツイッター採用なんです」 タニタが中途採用で選んだ逸材とは?
公式さんが上司に相談

ツイッター採用に関わった「公式さん」
出典: タニタ提供
新事業企画推進部に所属していますが、メンバーは公式さんを含めて2人しかいません。
もう一人が「TANITA ツインスティック・プロジェクト」のツイッターアカウントを担当している「ツインスティックさん」です。
この部署は、ゲームのコントローラー「ツインスティック」の企画や、他社のキャラクターとコラボした体組成計の商品化などを手がけるベンチャー部署です。
「昨年3月に『新しいことに取り組むために人手が欲しい』と上長に相談したところ、それを聞いた社長から『自分たちでツイッターで募集してみたら』と言われたんです」(公式さん)

ツイッター採用に関わった「ツインスティックさん」
出典: タニタ提供

こちらがツインスティック(クラウドファンディング実施時に公開したイメージ図)
出典: タニタ提供
社長「あの話、どうなった」
そんな時、社長から「あの話、どうなった」と尋ねられ、いよいよ本格的に取り組むことに。
求める人物像は? 募集要項はどうする? 2人で話し合いながら、「即戦力がほしいので中途採用にしよう」「新しいことに取り組む部署なので、自ら考えて問題解決できる人材を」といった内容を固めていきました。
ツイッター上で募集

手探りだったツイッター採用。当時のタニタ公式のツイート
そこから氏名・年齢などを入力してエントリーしてもらい、履歴書と企画書を提出してもらいました。
「エントリーがあったのはおよそ100人で、実際に履歴書と企画書を送っていただいたのは約30人でした」(公式さん)
企画書のテーマは「タニタの新規事業提案」。ツインスティックさんが読んでいて、思わず目をとめたものがありました。
「メールに企画書を直接添付せず、セキュリティー対策として外部サーバーにアップしてパスワードを送っていただいた方が何人かいらっしゃったんですが、その1人のパスワードが『twinstick』だったんです」
採用されたのは

ツイッター採用で入社した「新人さん」
出典: タニタ提供
ニュース番組などを見ることはなく、主にツイッターで情報収集しているという新人さん。
小売業でプライベートブランドの企画担当をしていましたが、ツイッターでタニタ中途採用の募集を見て、すぐに応募したそうです。
「ツインスティックやタニタ式どうでしょうなど、面白いことにまじめに取り組んでいる会社だなと思っていました。前職に不満があったわけではないので、タニタに受からなかったら、そのまま続けるつもりでした」

手探りだったツイッター採用。当時のタニタ公式のツイート
「何か爪痕を残したくて」
パスワードを「twinstick」にした理由について「何か爪痕を残したくて」と話します。
企画書や面接では、あえて自分の個性を隠さず、趣味の創作活動についても触れました。履歴書には「フルーツ狩りに行きたい」という謎のフレーズも盛り込みました。
ツインスティックさんは「フルーツ狩り?と、まんまと彼女の仕掛けに引っかかってしまいました。パスワードの件もそうでしたが」と振り返ります。

ツイッター採用で入社した「新人さん」
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印象的だった逆質問
座右の銘を「相手は人間なんで、いざという時はなんとかなる」と答えた新人さん。
公式さんが最後に「質問はありますか」と尋ねたところ、「一番の失敗は何ですか? そこからどうやって立ち直りましたか」と聞いてきたそうです。
「最後に質問はありますかと尋ねると、みなさん面接が終わったという感じになるんですが、新人さんはグイグイ来ましたね」
信用できる理由

ツイッター採用に関わった「公式さん」(右)と「ツインスティックさん」(左)。中央に座っているのが採用された「新人さん」
出典: タニタ提供
「友だちの定義はどこまでか、という質問をされて『その人の握ったおにぎりを食べられるかどうかですね』と答えました。なんだかよくわからないことばかり答えて、絶対落ちたと思いました」と新人さん。
数日後、電話で採用が決まったと伝えられ、今年1月から新事業企画推進部に配属。公式さん、ツインスティックさんと3人で働いています。
「悩むこともあるようですが、推進力があって、わからないことはわからないと言える。即戦力として採用しましたが、じっくり力をつけて『私が全部やります』ってとこまで育ってほしいですね」と公式さん。
ツインスティックさんは「ラーメンに半チャーハンを付ける女子なので信用できます」。
当の新人さんは、ツイッター採用を振り返ってこう話します。
「応募した当初は『私戦えるかな』と不安でしたが、趣味も個性も前面に出して挑みました。隠してしまいがちな部分が強みになるのが、ツイッター採用のいいところですね」