仕事で焦った時の、心の落ち着かせ方

総合仕事で焦った時の、心の落ち着かせ方

仕事には、進行、処理、納品、提案、報告など、“期限”は付き物だ。ところが、期限があるとわかっているのに、一向に進まないことはないだろうか。「どうしたらいいのかわからない」「頭がまったく働かない」と、途方に暮れることはないだろうか。これは、誰もが抱える問題であり、大切なのは、そうなった時、どう対処できるかだ。

かくいう私も、実は今、その真っ只中にいる。こういう時、私はいつもの方法で心を落ち着かせるようにしている。その方法はもちろん人それぞれだが、それを心得ておかないと、いい仕事はできない。そこで、仕事に追われて焦った時の、心の落ち着かせ方を私の経験をもとに、いくつか紹介したい。

1.焦っている現実を受け入れる

まず、取り組むべきことは、今、焦っている事実を受け入れることである。反対に、「私は、焦ってなんかいない」などと、言い聞かせるようなことは避けたほうがいい。そう思い込もうとすると、焦りは一段とひどくなるからだ。焦っている状況そのものを変えることは不可能に近いのだから、ここは素直に受け入れてしまったほうがいい。受け入れたところで、状況が悪くなることもない。むしろ、精神的にもラクになるかもしれない。

2.メモに現状や目標を書く

その状況に焦るのは、目標と現状の間にギャップがあるからだ。例えば、月末までに、仕事の8割を終えることになっていたが、25日の時点で6割しかできていない。あと、2割も残っている。その半分を月末までの5日間でクリアすることは不可能かもしれない。この一連の流れが頭に浮かんでくるから焦るのである。ならば、この流れを一度、メモに書き出してみよう。

例えば、

「月末までに8割→現状は6割→2割を月末までに終えることができるかどうか」

こういう感じで、経緯と現状をかき出してみると、私の場合、随分、気がラクになる。頭の中のモヤモヤが少しずつ消えていくような気がするのだ。書き出すことは、心の中の不要なものを捨てることにもなるのだ。

3.“何が足りないのか”を心得る

1、2の後、冷静に考えてほしいのが「目標を達成するためには、どうすればいいのか」、言い換えると「何ができていないから、達成できないのか」ということだ。このあたりは、当たりまえのようでいて、焦りのあまり、実は深く考えることができていない人が多いのではないだろうか。

「何ができていないから、達成できないのか」と振り返ってみる時も、メモに書き出したい。経験論からいえることだが、書き出すことは単純なことのように思えるが、本当に効果がある。だが「何ができていないから、達成できないのか」を考えても、解決策が浮かんでこないこともある。そこで焦るのもよくない。考えること自体が、大切なのだ。考えていると、きっと名案が浮かんでくる。浮かばないのなら、浮かぶまで考えてみよう。

4.“とりあえず”必要なことだけをする

ここでいう名案には、目標を達成するために必要なことをとりあえず実行することも含まれる。この「とりあえず」が、大切なのだ。焦りのあまり、冷静さを失っていた人は、地道に、コツコツと、前に進めようとしていない場合もある。必要なことだけを実行するだけでも、自分に多少の余裕があることや、カバーする力があることを感じ取れるようになるはずだ。

5.“余計”なことを捨てる

4と表裏一体かもしれないが、この際、目標を達成するためにしなくてもいいことは、思考の中からどんどん捨てていこう。さらに言うと、机の上も整理しよう。使わない書類やモノを引き出しの中に入れる断舎離をしてみよう。とにかく、視界に入るところから、不要なものが見えないようにすること。仕事を進める上で、する必要のないムダなことをする人は、普段の生活でも不要と思えるモノを持っている。かつての私も、そういうタイプだった。

焦りは、自分の心が引き起こすものであり、仕事のペースが遅れていることそのものが焦りを導くのではない。同じペースであろうとも、一向に焦らない人がいるのではないだろうか。大切なことは、思考や生活からできるだけ、不要なものを取り除き、本質を見失わないこと。その意識がしっかりしていれば、焦りから早いうちに抜け出すことができるはずだ。