女性雇用保育士や幼稚園教諭の4割が「仕事と育児の両立はできない」
保育士や幼稚園教諭の人材紹介サービス「保育のお仕事」を展開する、株式会社ウェルクスは、保育に関するお役立ち情報を提供する「保育のお仕事レポート」にて、読者を対象に行ったアンケート調査を実施。子育てをしながら、保育士や幼稚園教諭として働き続けることができるか、について意識調査を行なった。
保育士や幼稚園教諭として働く100名の読者を対象に、「現在働いている環境で、子育てと仕事の両立ができると思うか」を聞いたところ、「仕事と育児の両立ができると思う」と回答したのは全体の43%。一方「両立ができると思わない」と答えた人は38%となり、4割ほどの人が、子育てをしながら働き続けることに不安を持っていることがわかった。「子育てと仕事の両立ができると思う」と回答した人に、その理由を聞いたところ、産休・育休や職員の交代など、制度面で整っているという理由の他に、身内などに支援者がいるためという回答が多く寄せられた。
一方、「両立ができないと思う」と回答した人にも、その理由を伺ってみたところ、圧倒的に多かった回答が「育児と両立できる業務量ではないから」というもの。持ち帰り業務や残業の多さが、大きな懸念点となっていることが伺える。仕事と子育てを両立するうえで、大切と考えるポイントを3番目まで聞いたところ、まずは産休・育休といった制度面の充実、そして配偶者など家族の理解、次いで子どもの状況に応じて臨機応変に対応できる勤務体系、周囲の職員の理解などが、多くの人に求められていることがわかった。自由記述で頂いたコメントからは、現在の保育業界全体が抱える「子育てとの両立の難しさ」も伺える。
■フリーの職員の有無が大きなポイント。余裕を持っての職員配置になっていないので、休むとクラスがまわらなくなる。(30代)
■業務が多すぎて、サービス残業につながったり、持ち帰りになったり…何より業務量が多いことによるストレスが大きい。(30代)
■保育士の子どもを預ける先を優先しないと保育士の確保はできないと思う。(30代)
■生活するのがやっとの収入。昇給の見込みもなく家庭など持てるわけがない。(20代)
行政は待機児童問題解消を目指し、保育施設を増やす取り組みを行っているが、それと同時に「働き続けられる」労働環境の整備がなければ、人材不足や離職率の高さは変わらず、現場により大きな負担がかかることも考えられるのではないだろうか。とはいえ、そういった労働環境も十分な人材がいてこそ整備できるもの。処遇改善を中心とした、人材獲得へのさらなる取り組みが期待される。
【調査概要】
・実施期間:2015年5月14日~5月28日
・実施対象:保育士(77.0%)・幼稚園教諭(14.0%)・その他保育関連職(1.0%)・主婦・その他(8.0%)
・回答者数:100人(平均年齢:33.1歳)
・男女割合:女性/100%・男性/0%
