女性雇用「女性採用拡大」42・9% 熊本市が企業調査
熊本市が2014年度に実施した男女の労働状況に関する調査で、「女性の採用拡大に取り組んでいる」と答えた企業の割合が、11年度の前回調査に比べて増加し、4割を超えたことがわかった。ただ、採用拡大に取り組んでいない企業も5割近くあり、市男女共生推進室は「女性を登用する取り組みが十分とは言えない」として、企業向けセミナーや出前講座を開いて啓発を図る考えだ。(大野亮二)
調査は、労働上の男女間格差解消を目指す「ポジティブ・アクション」(積極的改善措置)の状況把握などを目的に実施。昨年9~10月、無作為で抽出した市内1200事業所にアンケート用紙を送り、546事業所から回答を得た。
女性の採用状況について、「採用拡大に取り組んでいる」と答えた企業の割合は前回比4・3ポイント増の42・9%。採用を拡大した効果については、「女性従業員の責任感が向上した」(51・7%)、「職場の雰囲気が良くなった」(36・4%)、「女性従業員のチャレンジ意欲が向上した」(34・1%)などを挙げた。
一方、「採用拡大に取り組んでいない」とした企業は前回に比べ5・9ポイント減ったものの、47・8%に上った。採用拡大に踏み切らない理由については、「企業の規模やコスト面の余裕がない」とした企業が3割に上り、「取り組む手法が分からない」(9・6%)、「メリットが分からない」(7・8%)といった声も聞かれたという。
同室は「女性が働きやすい職場にすることは、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を図る効果もある。採用拡大が進むよう引き続き啓発を続けたい」としている。