女性雇用ゼネコン、中途・女性採用にも力 五輪準備へ争奪戦
ゼネコン各社は省力化技術の開発とあわせ、中途採用や女性活用にも力を入れる。現場監督などが不足しているためだ。大成建設は2014年度に中途採用を前年度見通し比16%増の110人とする。12年度と比べ、ほぼ2倍の水準だ。主に30~40代の経験者を雇う方針。清水建設も14年度に、前年度比ほぼ4倍の45人を中途採用する。
現場の人材不足は自治体も同じ。「地方自治体が建築・土木担当者を確保できず、ゼネコンから引き抜く場合もある」(ゼネコン大手)という。
東京五輪が開かれる20年まで、建設需要は拡大が見込まれる。企業同士や企業と自治体の間で、人材の争奪が一段と強まる可能性がある。
国内の建設投資額(公共工事含む)は1992年度をピークに、減少が続いてきた。ただし復興需要などで12年度からは上昇に転じている。建設各社は現場で働く人を減らしてきたため、需要が急増するなか、現場に十分な人数を送り込むことが難しくなっている。
業界団体の日本建設業連合会は20日、中長期の人材確保に向けた一手として、現場で働く女性労働者を増やす目標を決めた。18年度に現在の2倍となる18万人にしたいという。中村満義会長(鹿島社長)は同日の定例会見で「人手不足がすぐ解消されるわけではないが、中長期で取り組むべき課題」と話した。
現場監督らを女性で構成する「なでしこ工事チーム」をゼネコン大手に設けてもらい、明るいイメージをつくっていくなどの具体策を検討中だ。建設現場に女性用トイレを置くなどの体制整備も促す。中小建設会社を含め、人材を呼び込む取り組みが広がりそうだ。