女性雇用政府、女性を積極登用 人事院総裁に一宮氏決定
政府は11日、4月に任期が切れる人事院の原恒雄総裁の後任に、元仙台高裁長官の一宮なほみ人事官を昇格させる人事を決定した。人事院総裁に女性が就任するのは初めて。安倍晋三首相は「女性の活躍」を成長戦略の柱と位置づけ、中央省庁の人事でも女性を積極的に登用している。新総裁には、各省庁の女性幹部拡大に向けた取り組みを求める声が出ている。
人事院総裁は、衆参両院の同意を得て内閣が任命した3人の人事官(任期4年)から、改めて内閣が選任する。現在の人事官は原総裁のほか、一宮氏と人事院出身の吉田耕三氏。原総裁の後任人事官には情報通信総合研究所特別研究員の立花宏氏の起用が決まった。
政府は2020年までに公務員や企業の幹部職員に占める女性の割合を30%程度とする目標を掲げている。菅義偉官房長官は11日の記者会見で「能力のある多くの女性が活躍できるよう、政府の方針に尽力することを期待する」と、一宮氏起用の狙いを強調した。
4月から人事官を務める立花氏は経団連で専務理事などを歴任し、08年に国家公務員制度改革推進本部の事務局長に就任。昨年2月には稲田朋美行革相が立ち上げた有識者会議にも加わり、中央省庁の幹部人事を一元管理する内閣人事局の制度設計に携わった。今後の公務員改革への首相官邸側の期待もうかがえる。