働く上で女性であることを不利に感じたことはある?

女性雇用働く上で女性であることを不利に感じたことはある?

政府の成長戦略の1つに「女性活用」が掲げられ 、実際に第2次安倍改造内閣でも女性閣僚が5人起用されたことが話題になっている。働く女性たちは、現在の働く環境についてどのように感じているのか。エン・ジャパン株式会社が運営する、正社員で働くことを希望する女性向け求人情報サイト『エンウィメンズワーク』では、サイト利用者の女性544名を対象に「働きやすい職場」をテーマにアンケートを実施。正社員への転職や就職を希望する女性を対象に、働く上での男女差、現在の職場の働きやすさ、より働きやすい職場に必要なことを聞いた。

働く上で女性であることを不利に感じたことはある?
働く中で、女性であることが不利だと感じたことが「ある」という人は54%。年代を重ねるごとにポイントは上昇。

調査の結果、働く上で、女性であることを不利に感じたことが「ある」という人は54%。年代を重ねるごとにポイントは上昇した。不利と感じた理由でもっとも多かった意見は「出産後に仕事を続けにくい」、次いで「給与・待遇に差を感じる」だった。

特に「給与・待遇に差を感じる」の項目は、20代の27%から40代の57%まで急速にポイントが上がっている。現在の職場が働きやすいと言えるかたずねたところ、「働きやすい」という人が57%という結果となった。その理由は「職場の雰囲気が良い」「労働時間が適正・融通が利く」が過半数を超えている。

今後、女性が働きやすい職場にするために必要なことは「職場復帰支援」「育児休暇制度」「短時間勤務制度」など制度面の充実という意見が多く集まった。一方、40代の方は制度面よりも意識改革が必要、と回答している。

■働く中で、女性であることを不利と感じたことが「ある」人は54%

「働く中で、女性であることが不利だと感じたことはありますか?」と伺ったところ、「ある」と回答した人は54%だった。不利と感じたことがある人の割合は、年代を重ねるごとに上昇(20代:48%→30代:56%→40代:58%)しています。不利と感じる理由の第1位は「出産後に仕事を続けにくい」(48%)、第2位は「給与・待遇に差を感じる」(44%)となっている。

特に、「給与・待遇に差を感じる」の回答を年代別に見ると、20代が27%、30代が43%、40代で57%と大きく差が出ている。活躍の場が広がり給与も上がる年代になるにつれて、男女差を感じる人が増えていることがうかがえる。下記のようなコメントが寄せられている。

▼「出産後に仕事を続けにくい」と回答した人

◎出産後の仕事復帰の際に役職やポジションを落とされることが当たり前のため。(24歳)

◎結婚と出産をした時にキャリアを継続し続ける難しさがある。男性は出産、育児がない分キャリアアップし続けられるけれど、一度職場を離れた女性はその時間を埋めなくてはならない分大変なのではないかと思う。転職の際にも、結婚したら辞めちゃうんじゃないか?と敬遠されることもある。30手前にきて、本当に悩む。(27歳)

◎やはり結婚後は、色々と制限がかかってしまうと思います。まずは働く時間が制限されるので、既婚者の人を見ていると、任される仕事も少なくなるなぁと感じます。(28歳)

◎周りを見ていると、やはり子供を産んだ女性は家庭に取られる時間も必然と長くなるので、今までと同じようには行かないと思うことがたまにあります。遅い時間の会議に出られなかったり。(31歳)

◎出産を経ると子供が大きくなるまではキャリアを邁進するには難しい状況、と周囲を見て思いました。(37歳)

▼「給与・待遇に差を感じる」と回答した人

◎男性のみに支給される手当がある。評価は明らかに女性の方が上だが、男性が昇進している。(27歳)

◎同期男性は3年経つと、主任に勝手に昇格するが、女性ということでほっとかれている。また、部署によっては女性の昇格有無を全く検討もしてくれない。(29歳)

◎サポート的な業務が多く、仕事の進め方も自分の裁量で決められないことがある(42歳)

◎女性はすぐやめると思われているので、責任感のある仕事を任せてもらえない(48歳)

■現在の職場が「働きやすい」という人は57%

「現在の職場は、あなたにとって働きやすい職場と言えますか?」とたずねたところ、「言える」(17%)「どちらかといえば言える」(40%)が計57%、「どちらかといえば言えない」(27%)「言えない」(16%)が計43%という結果になった。

■働きやすい理由は「職場の雰囲気が良い」「労働時間が適正・融通が利く」

働きやすい理由の第1位は「職場の雰囲気が良い」(57%)。特に20代の割合が高く、67%だった。第2位は「労働時間が適正・融通が利く」(52%)。30代・40代ではこの項目が第1位になっており(30代:55%、40代:59%)、年齢を重ねると裁量が大きくなって労働時間をコントロールしやすくなったり、家庭の事情に応じて働くペースを変えられることが「働きやすい」と感じる要因になるようだ。具体的には、下記のようなコメントが寄せられている。

▼「職場の雰囲気が良い」と回答した人

◎社員全員にやる気を感じる。みな積極的。(26歳)

◎どのように作業をすれば、スムーズに進めることができるのか、先輩後輩関係なく気軽に相談し合うことができる。また何か新しく仕事を取り入れる時も、どんなことを取り入れれば、良くなっていくのかなどの意見を聞いてもらえ、提案することができます。(28歳)

◎社員同士の仲が良く、結束力が強いからです。誰かが困っていたら積極的に手を差し伸べるたり、仕事の経過がどうなったか聞き合ったり、引継ぎのときに細かく上司が教え下さいます。勉強会もあり仕事に対してみんなの熱意がすごくあります。(30歳)

◎人間関係が温厚で周囲が親切に業務を指示してくれる(36歳)

▼「労働時間が適正・融通が利く」と回答した人

◎ほぼ自分のペースで仕事を進められるので、体調不良などの急な休暇も取りやすいからです。(29歳)

◎コールセンターで働いています。子供が小学生なので、平日のみ5時間働いてます。急な子供の病気のときはすぐ休むことも出来る。短時間勤務で入社しましたが必要に応じてフルタイムで働くこともでき非常に融通がきく。(31歳)

◎子育て中の女性が多い職場なので、子供が体調を崩したときでも休みがもらいやすい。お互い様、という雰囲気がある。(33歳)

◎ある程度のスキルが身に付けば、自由に仕事が出来ること。(36歳)

◎子育て中の為、仕事内容には不満はあるが、急な休暇も取れるし、就業時間も8時半~16時15分までと働きやすい。(41歳)

■女性が働きやすい職場にするために必要なことは「職場復帰支援」「育児休暇制度」の充実

「女性が働きやすい職場にするために必要だと思うことは何ですか?」と伺った。第1位は「職場復帰支援の充実」(58%)、第2位は「育児休暇制度の充実」(57%)、第3位は「短時間勤務制度の充実」(51%)という結果に。出産・育児に限らず、不妊治療や介護などさまざまな事象が発生する中で、柔軟な勤務形態を受け入れる土壌が必要という意見が上がっている。

年代別で見ると40代では、第1位「管理職の意識改革」(51%)、第2位「男性社員の意識改革」(50%)、第3位「短時間勤務制度の充実」「女性社員の意識改革」(ともに43%)と少し異なる結果になった。『企業自体の意識改革や雇用の改革がないと制度ばかり充実させても片手落ちの状態』など、制度の整備だけではなく、個々の意識変革に注目すべきとの声が寄せられている。

【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:「エンウィメンズワーク」利用者544名
■調査期間:2014年7月24日~9月30日