ハイスキルのワーキングマザーと企業をマッチング!「女性の時代を創り出す」

女性雇用ハイスキルのワーキングマザーと企業をマッチング!「女性の時代を創り出す」

起業家の人となりや事業にかける情熱を学ぶ『アントレプレナーライブ』。
今回は、高スキルのワーキングマザーと企業をマッチングする人材請負・派遣企業 Waris 代表の米倉史夏氏と田中美和氏が、一橋大学イノベーション研究センターの米倉誠一郎教授と対談。起業のきっかけや事業の詳細、今後の展望について語った。

子育て中の職業復帰を望む女性は多いが、労働時間に制約がある場合もあり、「中々就職先が見つからない」というのはよく聞く話しだ。ただその一方で、制約はあっても職業能力が高く、即戦力になれる女性なら是非採用したいという企業も多い。Warisは、そういったニーズをとらえ、企業と“ハイスキルワーキングマザー”をつなぎ、業務委託によるお仕事のマッチングサービスを行う会社として2013年に設立された。Warisに登録している、かつて事業会社やコンサルティングファームで働いていたスキルレベルの高い女性たちと、そういった女性に業務を発注したい会社をつなぐという役割を担っている。

米倉田中両氏は2012年に出会い、その1年後に会社を設立。共に「子育てなどの事情でキャリアを中断した女性の職業復帰を応援したい」という想いから事業を構想、設立に至った。Warisの現在の利用登録者は約350人、顧客企業は約70社。1日1人程度の利用者増加など、順調に事業を拡大しつつある。

徐々に一致してきている「女性のニーズ」と「企業の需要」

子育て中で様々な制約を抱えながらも職業復帰を目指す女性は多い。女性は出産などでキャリアが中断、制約されても、培ってきた能力を活かして働きたいと考えている。また、現在は社員の働き方にフレキシブルな対応の企業も増え、特に中小やベンチャーなどの少数精鋭で業務をまわしている企業は、成果主義に特化した採用を行うケースが多い。能力の高い経験者であれば10時~15時までなどの時短勤務でも雇用したいと考えるクライアント(企業)からの需要が多くなっているという。必要な時に必要な分だけの仕事を依頼したいと考えるクライアントが増えているのだ。例えば、広報を戦略的に行いたいと考える企業が、大手企業の広報に長年勤めていた女性を採用し、週3日、9時~16時勤務で雇用した例などもある。女性はその企業で精力的に活躍して企業に貢献している。

Warisのビジョン

現在のWaris登録者の平均年齢は38歳 未就労になってから1年以内の人が8割で、即戦略の人材が多い。彼女たちの経験領域はホワイトカラーの総合職種が多いので、企画・マーケティング職など幅広い業務での請負を紹介できることが特徴だ。
Warisのコンセプトは、能力が高い登録者に、時間と場所にとらわれにくい仕事を紹介することと、クライアントに対してクオリティの高い人材を担保し、個々のニーズに合わせてサービスをカスタマイズするなどフレキシブルな対応に務めることだ。結婚、出産、夫の転勤などで、本当は働きたいし仕事を辞めたくはないが、辞めざる得ない環境にある女性が本当に多い。社会にとってそれはかなりもったいないことだ。Warisは女性に、生活環境が変わっても能力を活かしてイキイキと働き続けてもらいたいと考え、そのための環境の確保に勤めている。

高品質の人材確保、精度の高いマッチング。また、創業当初から会社のコンセプトを“ハイスキルマザー紹介”と、世間に注目してもらえるようなエッジの効いた切り口にしたことが功奏した。コンセプトをわかりやすくしたことで、メディアにも取り上げられやすくなり、それがサービスを多くの人に知ってもらうきっかけになっている。

チャンスは貯金することはできない

両氏の、「ワークとライフのバランスがとれず、苦しみながら働いているワーキングマザーが本当に多い」という思いからこのサービスははじまっている。また、せっかく能力がある女性がいるのに、それを活かせないことは社会にとって非常にもったいないと感じたことも大きい。
能力のある女性が幸せに働き続けるためのシステム作りをしようと考えた両氏の座右の銘は「チャンスは貯金することはできない」。起業に迷いはあったものの「今やるべき」という強い思いが起業を後押しした。
そんなWarisは今後、2018年4月頃には3000人の登録者、社員は30人~50人の規模を目指して奔走している。