人材派遣料金、人手不足で上昇続く 未経験者の採用で平均時給は下落

派遣人材派遣料金、人手不足で上昇続く 未経験者の採用で平均時給は下落

人材派遣会社が顧客企業から受け取る人材派遣料金は7~9月期も上昇が続きそうだ。事務や営業、販売・サービスを中心に、幅広い分野で人手不足が続いている。企業が間接部門の人員を増やしたり、長時間労働を是正するために正社員の業務の一部を派遣社員に任せたりする動きが増えている。旺盛な需要を背景に派遣料金の引き上げが進むだろう。

求人情報大手のリクルートジョブズ(東京・中央)によると、3月の派遣社員の募集時平均時給は、三大都市圏(関東、東海、関西)で1,599円だった。前年同月と比べ2.4%安い。ただ、全体の平均時給が下落したのは、幅広く人手を確保しようとして未経験者や資格を持たない人にも対象を広げた募集が増えたためだ。一定のスキルが要求される事務職や販売・サービスは値上がりしている。

「オフィスワーク系」の平均時給は前年同月に比べて0.8%上昇し、1,497円となった。過去3年間で見ると最も高い水準だ。「営業・販売・サービス系」も同2.8%高い1,449円。27カ月連続で前年を上回った。

「IT(情報技術)・技術系」はCAD(コンピューターによる設計)オペレーターやテスト要員などで未経験者の採用が広がっている。「医療介護・教育系」でも資格を持つ正職員の業務を切り分けて、資格のない人に一部を任せる動きが進んでいる。時給が低い未経験者や無資格者が増えたことから全体の平均時給は下がっているが、経験者の派遣料金の水準そのものは堅調に推移している。