女性登用、成長の力 カルビー・松本晃会長兼CEO

女性雇用女性登用、成長の力 カルビー・松本晃会長兼CEO

働き方変化 生産性高まる

--今年は政府が掲げる女性活躍、働き方改革が一層、進みそうです。

◆(2009年のカルビー会長)就任以降、ダイバーシティー(多様性)と働き方改革を進めてきた。競争が厳しい時代に男、日本人、シニア、有名大卒だけでやっていけまっか。無理ですよね。女性登用を含めたダイバーシティーは成長のエンジン。企業経営者は再認識すべきだ。

カルビーの女性管理職比率は、10年の5・9%から16年に22・1%に上がった。「20年に30%」の目標を1年、前倒しして達成したい。女性の登用は働き方改革にもつながる。子育て中の女性に午後4時に帰るよう言い続けた結果、女性を中心に生産性の高い働き方が浸透してきた。

--改革の障壁はありましたか。

◆女性登用は男性の既得権を奪うことにつながり、奪われた人は怒る。変革は痛みを伴うものだ。どうしても嫌なら辞めていいと言っている。仕事が終わったら早く帰るよう言い続けてきたが、男性に広がりにくい。自宅に帰ってもやることがないのか、飲みに行ってしまう。早く帰って家族と過ごしたり、文化教養を高めたりして魅力ある人になってほしい。魅力ある人が新しい発想を生み、会社に貢献してくれる。

--働き方改革はどうすれば進みますか。

◆経営トップが改革の優先順位を上げることだ。会社にとって本当に大事だという意識が足りないから「やる」と言うだけで進まない。改革を進めた結果、カルビーは増収増益を続けている。新卒採用の応募人数は2~3倍になり、人材確保にもつながっている。

法律を改正して残業代をゼロにすべきだ。浮いた残業代は社員に分配すればいい。残業代がなくなれば誰も残業をしなくなり、生産性は上がる。

--今年、最も力を入れることは。

◆ダイバーシティー、働き方改革は引き続き進める。ビジネス面では、カルビーは踊り場にいる。就任以降、カルビーが元々持っていた力を引き出して増収増益を続けたが、次の段階に進まなければならない。国内では、朝食需要を取り込み5年で7倍の売上高(15年度に223億円)に成長したシリアル「フルグラ」に続く新商品を作り、主力のスナック菓子と合わせて3本柱にしたい。少子化が進み、海外事業の成長も不可欠だ。15年に操業を開始した米ミシシッピ工場を活用して北米をテコ入れする。今年は海外事業の成長の始まりの年にしたい。