【一生働く!】戦力育てるハイブリッド派遣 シニアも重要な戦力に

派遣【一生働く!】戦力育てるハイブリッド派遣 シニアも重要な戦力に

北海道から九州まで全国に支店を展開する「エフエージェイ」(本社・東京都千代田区)は、製造業に特化した業務請負・人材派遣業の会社だ。食品関係に強いのが特徴で、シニアも多く登録し、同社と長い付き合いを続ける人も珍しくない。シニアにとっての同社の魅力を紹介する。

 ■教育のできる派遣会社

エフエージェイは、人材派遣・紹介業を中心に、国内外で事業展開する「ウィルグループ」のグループ企業。主に食品関係の製造業や物流などのサービス業に派遣を行っている。

「食品に強いのは、創業が大阪で地元企業とのつながりがあったことと、製造業の代表である自動車産業とは一線を画した運営方針があったからです」(同社取締役営業本部長、角裕一氏)

自動車産業における派遣は「垂直雇用」。つまり直近の需要で対応するもので、どうしても雇用が不安定になりやすい。その点、食品関係は「内需」なので、安定的で長期的な雇用対応ができる。また「地場」(地域性)に強く、シニアや女性なども対象になるメリットもある。同社は最近、コンビニ業界にも足場を築き始めたという。

また、アウトソーシングやコンサルティングも事業としており、「ハイブリッド派遣」を行っているのも特徴だ。これは派遣先に同社の担当コーディネーターも同時に送り込み、人員調整や教育指導などを現場で直接行う方式だ。“教育のできる派遣会社”ということで評価されているのだ。

■シニアが働きがいのある仕事づくり

製造業などの人員派遣を単なる“量の供給”とする考え方を、同社は否定している。

「仕事が単純だから誰でもいい、という姿勢では、働く本人にとっても良いことではないでしょう。人的な質の高さがあってこそウィン・ウィンの関係ができると考えています」(角氏)

シニアの雇用に対する考え方も同じだ。ハイブリッド派遣で能力を高めた経験者は、長く勤務を続け、重要な戦力になっている人も多い。

そうした職場はコミュニティーの役割も果たしているという。シニアにとっての職場は、ただ賃金を得るための場ではなく、他者と交流できる大事な場でもあるのだ。55歳以上の登録者の約6割が女性という数字からも、その傾向が見て取れる。

そして、これからの高齢化社会では、男性の参加も期待されている。そのため同社では、勤務時間の柔軟性や健康対策に力を入れ、安心して働ける環境づくりに配慮しているという。

少子高齢化で雇用体制も大きく変化せざるを得ない今、エフエージェイの地域性を重視した取り組みや、シニアが働きがいのある仕事づくりは、今後の一つの指針になるだろう。